スペインオムレツ ― 2017年07月31日 13:51
本日の日替わり料理なんですが、
『トルティージャ』という料理、知ってます?
日本では『スペインオムレツ』と呼ばれていて、ピザのように平らに丸く焼いたオムレツで、卵とじゃがいもがたっぷり入っています。
スペインオムレツ 250円
このまま食べるのが、素材の味をよく感じられておすすめですが、ケチャプを添えてご提供しますので、お好みでどうぞ♪
映画と英語の話をします。
↓知り合いからすすめられて観た映画です。
『ジョンQ ~最後の決断~』
貧しくも楽しくしあわせに暮していたジョンQ夫妻の、最愛のひとり息子がある日突然、心臓病で倒れてしまいます。
生きるための方法は心臓移植しかなく、そのためには高額な治療費が必要なのですが、主人公が加入している生命保険はその高額治療は保障対象ではなく、心臓移植のためのドナー待ちの名簿にすら登録してもらえません。
このままでは、息子は死を待つしかない・・・。
ジョンQの最後の決断は病院をジャックし、息子に心臓移植の手術を要求するというものでした。
さて、この物語の結末はどうなるのか、ジョンQと、心臓病で意識が薄弱な息子の運命はいかに・・・。
ちょっと、複雑な状況になります。超シリアスな内容なのに、ユーモラスなシーンもあり、映画としてちょっと軸がブレているというか・・・(-_-;)
トランプ現大統領が反故にしようとしているオバマケアなどにも関係することなのですが、この映画はアメリカの保険制度に一石を投じる内容になっています。
ぼくがこの映画の中で、一番好きなシーンは冒頭5分過ぎで、少年を学校に送るときの車内での家族の会話です。
家族の、この仲のいい感じが好きなんです(*´ー`)
ジョンQと少年が、言葉遊びを始めます。言葉を縮めて言い、それは何を縮めた言葉なのかを当てるというものです。
少年が《レディスン》と言い、それは《レディオステーション》の略で、そのあとジョンQが問題を出し、そのあと妻に
「君も何か問題をだしてみてよ」と言うと、妻は、
「できないわ、私」
「できるよ。簡単さ。わかりにくいように言葉を縮めるんだ。なんだったら車の中にある物で問題を作ればいい。さあ、やってみて!」
そう促されて、妻が、じゃあ言うわよ、って感じで言ったのが・・・
"Dashboard."(ダッシュボード)
まったく縮まってないのです(笑)
それじゃあクイズになってないじゃんとばかりに、爆笑するジョンと息子。それを〈何、笑ってんのよ〉とばかりに見ている母親。
ジョンが笑いながら、こう言います。
"What...What did you say?"(な、何って言った?)
"I said dashboard."(ダッシュボードって言ったのよ)
ここでまた爆笑するジョンと息子(*´艸`*)
そして、ジョンはこの可笑しさに耐えられないとばかりに、車についている拡声器のマイクを手に取り、
"Hello~! Come'n get it a woman!"(お~い、この人をどうにかしてくれ)
と冗談めいて叫ぶのです。
この《come'n get it》という表現ですが、調べると《(何かを)あげるから取りに来て》というお決まりのフレーズだそうで、映画の字幕では《どうにかしてくれ》と意訳されていましたが、
《Come'n get it a woman!》を直訳すると、《この女性を(車から)連れ出してくれ》となります。
このときのシーン、すごく笑っちゃったし、このときの車内の雰囲気が最高に楽しくて、これがあったから、そのあと家族に不幸が訪れ、妻が夫をなじり、ジョンQが極端な暴挙に出ても、
〈あんなステキな家族なんだから、なんとかいい形で決着してくれ・・・〉
と願いながら、映画を見届けられたのだと、ぼくは思います。
ここでは書きませんが、他にも笑えるシーンがありますし、これはちょっとなぁ・・・と首をかしげるようなシーンもあります。
この映画の話をしたいので、この映画を観た方は当店にいらしてぼくにその感想を聞かせてください。ぜひぜひお待ちしております(*´ω`*)