れんこんとごぼうのきんぴら2017年08月09日 15:34

今日の日替わり料理は、


  れんこんとごぼうのきんぴら 200円


にんじんも入ってるんですけどね。でも、まあ、れんこんとごぼうのきんぴらということで(^_^)



定休日だった昨日の昼間、

《絶対に泣ける》というネット内での評判を信じ、


  『きみに読む物語』


という映画を観てみたら、

自分の予想を超えて泣けてしまい、映画鑑賞後、お酒のつまみにお刺身でも買いに行こうと店の裏のヨーカドーに行こうとしたら、

さっき観た映画を思い出してまた涙が出てきてしまい、


涙目でヨーカドー内をウロウロと(TдT)


その様は、お酒のつまみを物色しているというよりは、奥さんに怒られてヨーカドーに逃げ込んだおっさんの図に見えていたかもしれません(^_^;)

ぼくが実証済みの、その《絶対に泣ける》映画のあらすじを紹介すると、

療養施設に入所しているデュークとアリー。デュークは、ノートに書かれたある物語を、


  こうしてアリーに読んでやるのが日課です。


アリーは重い認知症にかかっており、自分の記憶が曖昧で、自分の親族までも赤の他人として認識してしまっています。

読んであげているのは若い男女のラブストーリーで、じつはそれはこのふたりの実話なのですが、それが自分たちの話だとは認知症のアリーにはわかっていません。

ですが、デュークはそれを読んでやっていれば、アリーが何かのきっかけで記憶を取り戻し、自分が彼女の夫であることも思い出してくれるかもという一抹の期待を胸に、同じ施設の友人として、ふたりの物語を毎日朗読していたのです。

ふたりの若い頃の回想シーンが、映画の3分の2を占めます。

アリーはかなり裕福な家のひとり娘で、デューク(本名はノア)は材木所で働く貧しい家のひとり息子。俗に言う《住む世界が違う》ふたりなのですが、当人たちはそんなゲスなことは意識することなくおたがいを愛し合っていたのですが、

娘が付き合っているのが将来もきっと貧乏に違いない男だと知ると、両親はふたりの交際に大反対し、アリーを連れてニューヨークに越してしまい、ノアが毎日書き送った手紙も母親が隠匿し続けていたため、アリーはその事実を知りません。

そのときのワンシーンで、こういうことがありました。アリーの家に親類たちが集まっての食事会に同席したノアが、親類のひとりに、

"If you don't mind my asking, how much you make at your job?"(すまないが、君がしている仕事の給料を聞いてもいいかな?)

そう聞かれ、ノアが、

"Like forty cents an hour."(時給40セントぐらいです)

そう答えたときの、アリーの両親や親類たちの、

〈そんな薄給の男なんかとんでもない・・・〉

といった顔は、とてもとても腹立たしく、悔しかったです。

ここで、ワンポイント英語なんですが、このときの《If you don't mind ~》は、聞きづらいことを尋ねるときに言うお決まりのフレーズで、日本語で言うことの《お差し支えなければ~》や《失礼ですけど~》にあたるものであり、丁寧な表現だということです。

ですが、

丁寧な表現だか何だか知りませんが、いきなり給料を聞き、そして侮蔑を含んだ顔をするなんて、丁寧な聞き方をしたぶん、余計に失礼ですよね( ̄へ ̄井)

時が流れ、

アリーは裕福で将来も有望な弁護士のロンと恋に落ちます。もちろん両親はこの交際には大賛成で、ふたりはあっという間に婚約からの、近々結婚の流れになるのですが、そんなときに新聞載ったノアの写真をアリーが見つけ、アリーは7年ぶりにノアに会いに行くのです。

久しぶりの再会に、アリーとノアの愛の炎が再燃しますが、アリーはもうすでに婚約中の身であり、そう易々とノアとよりを戻すわけにはいきません。

そこにアリーの母親が駆けつけ、娘をなじり、そして近くの採石場に連れて行きます。そこで働く肉体労働者のひとりを指差し、母親は言います。

「ママはね、昔、あそこにいる男性と愛し合っていたことがあったの。でもいまではあのときのことなんてもうすっかり忘れてしまったし、夫と結婚して安定で裕福な生活ができているいまがしあわせよ。あなたのパパを選んで本当に良かったと思ってるわ」

アリーの母親、マジ最低です。ノアとのことなんかそのうち忘れるし、いま選択を誤ったらあなたの人生は最悪なことになるわよと、額に汗して働く肉体労働者の元カレをダシにして諭しているのです。

そして、アリーは初恋の相手のノアと、婚約者のロンのどちらを選ぶかを迫られます。

ロンは誠実で、何の落ち度もない人間です。もちろんノアもです。どちらを選んでも、どちらかは傷つくことになります。

アリーは大いに迷います。そして、アリーがその決断をしたときに《奇跡》が起こります。

この《奇跡》が何であるのかは言いません。ぜひこの映画を観て欲しいからです。

この《奇跡》の瞬間、ぼくはギリギリでこらえていた涙のダムが決壊しました。

ここからはラストまで涙はとめどなく流れ落ちます。

エンドロールが終わり、涙がようやく止まっても安心してはダメですよ。

うっかり外出しようものなら、

ぼくのように、

泣きながらゾンビのようにさまようことになってしまいますよ(ノ´Д`)

『きみに読む物語』

これは、死ぬまでに一度は観なくてはいけない、老若男女におすすめしたい映画です(*´ー`)

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