わかめと玉子のネギ油炒め2019年12月02日 12:06

本日の日替わり料理は、時々登場する・・・


 わかめと玉子のネギ油炒め 230円


自家製のネギ油を使って炒めているから、香りが最高で、食欲をそそりますo(^o^)o

わかめには、血圧の上昇を抑え、血中コレステロールを低下させ、美肌効果、アンチエイジング効果があります\(◎o◎)/



ここからは毎度恒例の雑談で、今回も映画をご紹介したいのですが、

『硫黄島の戦い』は、アメリカ人にとって、太平洋戦争の象徴のような戦いなのだといいます。

それは・・・


  硫黄島の擂鉢山を制圧したときに、
  米兵たちが星条旗を掲げるこの写真が、
  あまりに有名になったせいでもあるのですが、


ワシンソンDCの『海兵隊戦争記念碑(硫黄島記念碑)』には・・・


     このときの銅像があります。


ですが、

日本人はアメリカ人ほど、この戦いについて詳しく知らない人が多いのではないでしょうか?

かく言う、ぼくもそのひとりでした。


    この2本の映画を観るまでは・・・。


クリント・イーストウッドが監督したこの2作は、『硫黄島からの手紙』は日本側から見た『硫黄島の戦い』で、『父親たちの星条旗』はアメリカ側から見た『硫黄島の戦い』です。

硫黄島というのは・・・


東京から1,250キロの、小笠原諸島の南端にあります。


1944年7月。サイパンを陥落した米軍は、沖縄や、日本本土への本格的な空爆のために、この硫黄島を手中に収めたかったのです。

この島が今後の明暗を分ける生命線なのは日本軍も承知しており、何が何でも死守せよとばかりに東西8キロ、南北4キロほどの大きさのこの硫黄島に、21,000名ほどの兵士を送り込みました。

ですが、

その21,000名の兵士のほとんどが慌てて徴兵した急ごしらえの兵士ばかりでしたし、後から援軍を送ると言っていたのもその場かぎりの嘘で、当時の日本には追加で送れる援軍も、物資もなかったのです。

ですので、軍本部は硫黄島を本気で死守できるとは思っておらず、時間稼ぎの悪あがきでしかないのは明白でした。

そんななか、送られた21,000名の兵士と・・・


   栗林忠道 陸軍中将。


この栗林忠道中将が稀代の名将で、アメリカでは日本でもっともすぐれた軍師として認知されているほどです。


栗林忠道中将の、地下に要塞を作って戦うという奇抜な作戦に、米軍は苦戦を強いられるのですが、栗林忠道中将ですら、自身もこの硫黄島から生きては帰れないことは最初からわかっていました。

ですが、本土が焼け野原になるのを1日でも、いや、1時間でも遅らせるためにこの戦いを長引かせようという、文字通り《必死》の思いで、この勝機なき戦いに臨んでいたのです。


米兵に捕まった日本兵は、もれなく栄養失調だったそうです。日本兵にとっての敵は米兵・・・というよりは、空腹と、劣悪な環境、そして、捨て駒のように自分たちを見捨てた軍部だったと言っても過言ではありません。

米軍はというと、

日本軍21,000名に対し、米軍がこの硫黄島に送り込んだ兵士は総勢75,000名でした。その圧倒的な兵力の差に、当初は5日間で制圧できると踏んでいた米軍でしたが、5日目にできたことといえば・・・


   画像手前の擂鉢山の制圧まででした。


そこから戦いは35日間もつづき、死者こそ日本兵約20,000人に対し、米兵は約7,000人でしたが、負傷者も含む死傷者となると、日本軍より多い約29,000名もの数になってしまう、大惨事な状況だったのです。

ですが、

アメリカは国民の反戦への意識を消し去るために、前述の擂鉢山に立てた星条旗の写真を使い、生き残った写真の人物を英雄にまつりあげることで、戦争をつづけるための資金となる国債を国民に売りさばき、戦争を推進する雰囲気を国民に浸透させようとします。


 3人はイベントのショーアップに駆り出され、


  記者会見で英雄にすることで
       戦争の広告塔にされるのですが、


じつは、さきほどの星条旗を立てる写真は2回目に立てたときのものであり、最初に立てた人物は自分たちではないと3人は言ったにもかかわらず、政府は、

「余計なことは言わなくていい」

と、つまりは戦争への勢いが盛り上がっているところに水を差すなと言うのです。

真の英雄は、あの戦争で命をなくしてまで戦った仲間たちであり、生き残った自分たちではない・・・と、英雄視されるたびに思い悩む3人。

戦争は政治家や軍部の思惑のために、国民に平気で嘘をつき、人命をチェスや将棋の駒のように操り、そして、生き残った兵士の生活も狂わせていきます。

敵は、

真の敵は、

他国の兵士ではありません。

平和的な解決のために最後の最後まで、ありとあらゆる方策を試みない自国のリーダーがいるならば、それこそが敵なのだと思います。

映画でも、日米どちらの兵士も悪く描かれてはいませんでした。

戦争によって翻弄されることの愚かさを、まざまざと思い知らされる映画です。

反戦意識を高めるためにも、こういう映画は重要だと思いました。


最後に、劇中で使われていた簡単な英語を、ちょっといっしょに勉強したいと思います。


【Stay with me】

"Stay with me."って、「一緒にいて」とか「私のそばにいて」という意味ですよね。

ですが、

劇中では戦場で撃たれて今にも死にそうになっている仲間に、

"Stay with me."

と言っていて、字幕は「しっかりしろ」でした。

調べてみると、意識を失いかけて死にそうになっている人に「しっかりしろ」とか「逝かないで」という意味で、"Stay with me."と言うそうです。


猫 "Stay with me."(逝かないで
人 "I'm just sleeping."(寝てるだけだから・・・)

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