いわしの梅煮2023年02月04日 12:32


本日の日替わり料理は・・・


いわしの梅煮 1尾280円


新じゃがと塩昆布のバター焼き 300円


舞茸のカリカリ焼き 230円
  ※画像は小   330円


新玉ねぎのオニオンスライス 250円


寒くて客足は不調気味です(>_<) ですので、たいていの場合、座れると思います。お気軽にお越しください(●^o^●)



ここからは『サクシネマ』です。

皆さんは1996年~2003年の7年間にイラクで実施された《石油交換プログラム》をご存じですか。


ご説明しますと、湾岸戦争の際のサダム・フセイン政権下のイラクに対する経済制裁の影響で、誰よりも何よりも一般の国民が飢えるようになってしまい、これではまずいとなったアメリカ(当時はクリントン大統領)が国連に提案し、実施されることになったのが《石油交換プログラム》なんです。


で、《石油交換プログラム》というものが何のかというと、イラクの石油の輸出とその際の売り上げを国連が管理し、その売り上げが武器の購入に使用されることがないよう、国連が認めたもの、そして国民の飢餓を解消する食料購入のために使用されるように、その食料の配布も国連が管理するといったものでした。


これだけ聞くとこの《石油交換プログラム》は人道的にもいいことだらけのように思えますが、巨額の金が絡むと、人間が管理すると当然のように不正が起こります。このときの不正には、フセインはもちろん、国連を中心とした世界各国の大企業や官僚機構がまるで・・・


エサに群がる鯉のように、根深く関与していたことが発覚するのですが、


それがわかったところで、そのことを告発することは容易ではありません。たやすく想像できると思いますが、大きな組織を敵に回すことの恐ろしさは背筋が凍るほどのものです。


前置きの説明が長くなりましたが、そのときのことを描いたのがこの・・・


『バグダッド・スキャンダル』(2018年)です。


《200億ドルの巨額マネーはどこへ消えた?》

《国連史上最悪の政治スキャンダルがこれだ!》


正義心の強い若き国連事務次長特別補佐官のマイケルが《石油交換プログラム》の担当者を命じられるのですが、前任はイラクの首都バクダッドで謎の交通事故死をしていることや、いろいろ調べると不正なことばかりで、


それを上司に報告しても歯切れの悪い返答ばかりで、マイケルは納得がいきません。


もうどういうことかおわかりでしょうが、誰もかれも、何もかも、着服ありきの流れになっていて、そこに入るとなるといっしょに着服して懐を肥やすしか、そこに留まるすべがないのです。それに抗うとなると、例えば交通事故に遭ったり・・・( ̄□ ̄;)


この映画は国連職員の方の内部告発をもとに描かれているそうです。内部告発してもそこにいられる・・・ということはないですよね
。日本でも、そうですもんね(-_-;)


この映画を観てますますそう思ったのですが、支援物資や、募金など、救済のためのお金や物資が、きちんと末端の弱者に届いているかどうか、いつも心配でなりません。ネットなどいろんなツールで支援が呼びかけられていますけど、例えば1000円の寄付をした場合、それは支援運用費などで削られ、そのいくらが本当に困った人に使われるのか・・・。


いま、組織的な強盗団のニュースが連日報じられています。人間は誰しもが善と悪を内包させています。たいていの人間は善の心で悪を封じていますが、そうでない人々もいますし、何かのきっかけ(それが《魔が差した》ということなのかもしれませんが)で、悪の心が善を上回ってしまう人もいます。


悪が発覚したとき、反省し、善良な対応がなされればまだいいですが、実際はというと、残念ながらそうでないことが多いのが実情のような・・・。


ちなみに、この《石油交換プログラム》終了後の調査報告で多くの不正、着服が疑われましたが、国連が調査協力を拒否したために全容は不明のままのようです(=_=;)


昔も、そしていまも、国連の存在意義が問われているような気がしてなりません。

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