シャウエッセンチーズオーブン焼き ― 2024年02月03日 16:23
本日の日替わり料理は・・・
シャウエッセンチーズオーブン焼き 320円
ネギ塩砂肝 330円
新じゃがの塩昆布バター炒め 300円
長いものホクホクバター醤油焼き 330円
アボカドのキムチ塩昆布和え 300円
きゅうりの浅漬けサクサク風 230円
ちくわのいそべ焼き 230円
舞茸とエリンギのカリカリチーズ焼き 280円
上:汁なし担々麵 500円
下: 〃 肉のせ 780円
最近はお店はヒマ気味ですが、それも悪いことばかりではありません。余裕がある分、お客さんとゆっくり話ができます。昨夜はSくんとおたがいのパーソナルな話をしたり、いままではTさんと苗字で呼んでいたのにいっしょに乾杯して懇意になり、Rちゃんと下の名前で呼べる間柄になったり、バスケ好きなお客さんと『スラムダンク』の話で盛り上がったりで、昨夜は楽しかったです(●^o^●)
再度言いますが、ヒマ気味なのも悪いことばかりではありません。・・・でも、できるなら、お客さんがもっと来てくれるといいなぁ(*´ω`*)
ってことで、
ここからはいつもの『サクシネマ』です。
韓国の鬼才キム・ギドク監督作。やはりキム・ギドクはすごいな、と思わせられる文学的な作品でした。
『The NET 網に囚われた男』(2016年)
北朝鮮で漁師をしているナム・チョルは、スクリューに網をからませてしまい、エンジンが焼け焦げてしまったため、舟が流されてしまって、対岸の韓国に行きついてしまいます。
韓国兵士に確保されたナムは、スパイの嫌疑をかけられ尋問されます。
尋問は執拗で、取調官はスパイだと決めてかかっては、暴力をふるったり、北に帰してやるから私はスパイですと一筆書いて拇印を押せと迫ったりします。
亡命するなら手続きをすれば生活費も仕事も工面すると言われても、ナムは首を縦には振りません。北朝鮮には愛する妻と子供がいるからです。
警護官のオ・ジヌは、ナムに親切に接します。
ナムはオ・ジヌに言います。
「南の人間は豊かで自由なのに、悲しそうな人間や悪い人間がたくさんいるし、まだ使える物がいっぱい捨てられている。どうしてなんですか?」
思想統一されて厳しく管理されている北朝鮮とは違い、理想的な国家だろうと思っていた韓国が、どうもそうではないことに疑問を抱くナム。
いろいろあって北朝鮮に戻ったナムは、資本主義に寝返ることなく祖国に帰還した英雄としてテレビのインタビューを受けます。
が、それは国民へのポーズで、実際は韓国のスパイとなって戻ってきたのではないか、北朝鮮の機密を漏らしたのではないかと、ナムは韓国で受けたのと同じような暴力的な尋問を受けます。
ナムはただ貧しくも家族でいつものように暮らしていたかっただけなのに、家族の元に戻っても漁に出ることは禁じられてしまいます。ナムは生きていく糧を奪われてしまったわけです。
『The NET 網に囚われた男』。劇中でナムは仲良くなった警護官のオ・ジヌにこんなことを言います。
「網にかかってしまった魚はもうおしまいです」
本当にもうおしまいなのかどうか、映画をご覧ください。これを観れば、キム・ギドク監督の他の作品も観たくなると思いますよ。