カリフラワーのチーズ焼き ― 2021年02月07日 12:48

※酒類の提供はPM7時までです。

本日の日替わり料理は・・・

カリフラワーのチーズ焼き 230円

さつま揚げとじゃがいもの甘辛煮 230円
時短営業中は、月曜と火曜がお休みになります(通常は火曜のみお休み)。次の営業は水曜日~ですので・・・

焼餃子・生餃子を買っておくなら今日ですよ~(^з^)-☆
ここからは『サクシネマ』です。
バレンタイン間近で、恋愛中の男女はソワソワしているのかもしれませんが、この映画は《バレンタイン》という言葉がタイトルに入っているにもかかわらず、
《恋愛中の男女は絶対に観ない方がいい恋愛映画》
そんな肩書がついてしまう映画なんです。

『ブルーバレンタイン』(2010年)
熱愛だったふたりが結婚して数年(6~7年)が経ってみると、おたがいの価値観の相違が露わになって、うまくいかなくなってしまうという、簡単に言えばそれだけの映画です。
でも、主演のふたり(ライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムズ)の演技が生々しくて、なんかひきつけられてしまうんです。
夫はペンキ塗りの仕事をしていて、仕事でも朝からビールとか飲んじゃう感じです。それを妻が非難すると、夫は、
「朝からビールを飲める仕事なんて、ラクジュアリー(ぜいたく)じゃないか。俺はそんないい仕事をしてるんだ」
と、笑顔で言います。
ラクジュアリーと言っても、収入は多くはありません。ってか、少ないです。毎日働いているわけではないからです。でも、夫はそれでいいと思っています。朝からビールを飲んでもいい仕事なんて最高だし、高収入と引き換えに家族との時間を減らしたくないと思っているからです。
ですが、妻は違います。自身はもともと医者を目指していたのですが、夫とは別のバカな男の子供を妊娠&出産してしまったために、医者への道は断念し、それでもなんとか看護師をしては高みを目指して努力しているのでした。
「あなたは才能があるのに、ペンキ塗りなんかで満足して、酒ばっかし飲んで、もっと努力していい暮らしをしようと考えない。どうしてそんなんなの?!」
夫への妻の言い分はそんなふうなのです。
夫は妻がどうしてそんなに怒っているのか腑に落ちません。収入は少なくても妻子を愛しているし、自分はいまの生活に満足しているからです。
で、夫は妻の機嫌回復のために、子供を祖母に預けてふたりでラブホテルに行きます(妻はそんなこと望んでいませんが)。しかも予約しているのは『未来ルーム』という、ちょっとSFを連想させるような部屋です。
男はいくつになっても子供です。こんなんで妻の機嫌が良くなると思っているのですから・・・。
で、果たしてなのですが、妻はいやいや行ったものの、やっぱり夫のバカ思考ぶりにうんざりし、怒り、呆れ、がっかりし・・・。
映画は現在と、ふたりが知り合い、愛し合い、いまに至るまでが交互な感じで映し出します。それを見せられているこちらは、
〈ああ、あんなに熱烈だったふたりでも、結婚して数年が経つとこうなってしまうのか・・・〉
と、なんだか恋という魔法がとけたような気分になり、うんざりしてしまいます。だというのに、なんか嫌いになれないのです、この映画。きれいごととハッピーエンドで構成された物語よりも、よほど心に刺さるものがあるからです。
この映画の魅力は言葉では説明できないので、ちょっと観てもらいたいのですが、タイトルの『ブルーバレンタイン』にはバレンタイン・デーは関係ありません。
英語で言う《valentine》には、《恋人》や《特別な人》という意味があるのです。
ですので・・・

《My funny valentine》は
《私の可愛い恋人》という意味ですし、
"Will you be my valentine?"は「私の恋人になってもらえませんか?」という意味になります。
なので、この映画のタイトルの『ブルーバレンタイン』がどんな意味になるかは説明するまでもないと思うのですが、
皆さんは《特別な人》がブルーな存在にならないように、日々おたがいを思いやっては、このふたりのように・・・

『ピンクバレンタイン』になりましょう(*´ー`)