鶏手羽元と玉子の甘酢煮 ― 2021年02月17日 15:57

※酒類の提供はPM7時までです。

本日は日替わり料理は・・・

鶏手羽元と玉子の甘酢煮 280円
それと、一度食べた方はほぼほぼリピートする・・・

特製マカロニサラダ 250円
わかりやすくマカロニサラダというネーミングにしていますが、実際はマカロニではなく、蝶ネクタイに似た形のファルファッレというパスタを使っています。

ファルファッレ
このファルファッレは、羽にあたる薄い部分は柔らかいのに、中心部は歯ごたえが残っているという、独特の食感が持ち味のパスタです。ぜひご注文ください(^o^)
この他には・・・

ほうれん草のバター蒸し焼き 230円
相変わらずの時短営業ですが、ご来店いただけるとうれしいかぎりです(●^o^●)
『サクシネマ』ですが、さっそく観てきましたよ。素晴らしい映画でした!

『すばらしき世界』
大好きな西川美和監督の新作です。観に行かない手はありません。
これは実在の人物をモデルにした『身分帳』という小説が原案になっています。身分帳とは、服役囚について刑務官が記した帳面のことなのですが、映画のタイトルは『すばらしき世界』になっています。それこそ西川監督の最大のメッセージなのだと思うのですが、
まずはあらすじはというと、
親に捨てられ、14歳のころから警察沙汰を繰り返し、《反社》なところに身を置き、刑務所を出たり入ったりしたあげく、自分を殺しに来た相手を刺し殺しては13年の刑期を終えて出所した三上(役所広司さん)の再生の物語です。
出所した三上は、もう二度と刑務所には戻りたくないと思い、ただただ普通の暮らしをしようと願っては努力もしますが、世間の風はそんなにあたたかくはありません。ですが、三上にやさしくしてくれる人々も現れます。
三上は瞬間湯沸かし器のようにカッと頭に血が上ることも多いのですが、涙もろい一面もある人情味あふれる人物だからです。
映画を観ればわかるのですが、真のしあわせとは身の回りにあるやさしい気持ちのことで、それが存在するこの世界は(やさしさの反対の悪意にまみれたものもたしかにあるけれど)すばらしいのだと、この映画はそれを再確認させてくれます。
やさしさは人間を豊かにしてくれます。
飲食店を経営しているぼくに関して言えば、「おいしかったです」と言われることがいちばんうれしいです。なぜならその言葉は、お客さんがぼくを喜ばせるためにわざわざ声に出してくれたやさしさだからです。
〈ああ、やさしい言葉をかけてくれてうれしいなぁ・・・〉
そう思ってはしあわせな気持ちになります。
「ありがとうございます。うれしいです」
ぼくもすぐさまそう返答します。
しあわせって、ちょっとしたやさしさの積み重ねで実感できるんですよね。日々感謝をし、人にやさしくすることが、すばらしき世界を体現するってことなのでしょう、きっと。
三上は社会の厳しさと悪意と、そして人々のやさしさに触れます。そんな三上が最後に手にしたものは何だったのか、それを観にぜひ劇場に出かけてください。
エンドロールのなか、涙を流しながら、奥深い余韻に浸りつつ役所広司さんの演技のすごさに感嘆することになると思います。ぼくは1日たってもまだ、その余韻のなかにいますので(*´ー`)