4種野菜のせいろ蒸し ― 2024年03月09日 14:28
本日の日替わり料理は・・・

4種野菜のせいろ蒸し 380円

オクラの肉巻き焼き 3本330円

アスパラ肉巻き焼き 2本380円

ネギ塩砂肝 330円

あぶら揚げのハム大葉チーズはさみ焼き 250円

あぶら揚げの納豆はさみ焼き 260円

長いものホクホクバター醤油焼き 330円

新じゃがの塩昆布バター焼き 330円

舞茸のカリカリチーズ焼き 280円

シャウエッセンチーズオーブン焼き 320円

上:汁なし担々麵 500円
下: 〃 肉のせ 780円

ここからは『サクシネマ』です。
現代の戦争は、いかに無人で事を遂行できるかで、かつての人海戦術とは真逆なやり方で行われるようになってきており、だから心身的な負担は軽減されたかというと、そうでもないのがわかる映画です。

『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』(2015年)

英軍のパウエル大佐は、もう何年も国際的なテロリストを追い続けていました。
で、ようやくケニアでその尻尾をつかむのです。すかさず、英・米・ケニアの3国による軍事作戦を決行します。

そのアジトらしき家の付近に現地の偵察員を向かわせ、虫型の偵察用ドローンをそのアジトに侵入させます。

左のモニターにはアジトの内部の映像。右のモニターには上空に飛ばせているドローンからの映像。
アジト内部には自爆用のベストと大量の爆弾があり、まさにこれからそれでテロを決行しようとしている様子が映し出されていました。

上空には無人爆撃機が配置されていて、いますぐにでもこのアジトを爆撃して、いままで大量の殺戮を繰り返してきたテロリストたちを灰塵と帰してやらなければ・・・となります。そうでないと、いまこれから行われようとしているテロで、おそらく70~80人近くの死傷者が出ることが予想されたからです。

ですが、このアジトの壁のすぐそばにパン売りの少女がいるので、攻撃がためらわれました。

アジトのまわりには、武装集団がいて、うかつには手出しができません。無人爆撃機からのミサイル攻撃しか、方法はないのです。
先ほどの偵察員に少女のパンを全部買わせて、その場から立ち去らせようとしますが、武装集団に怪しまれ、少女をその場から遠ざけることに失敗します。
で、ひとりの少女の命と引き換えに、約80人の命を救うべきかどうかという議論になります。

パウエル大佐は、いまこの機会を逃せばこのテロリストたちを撲滅する機会はいつになるかわからない、爆撃すべきだと上司に言います。

内閣府の上層部は爆撃を決めかねます。考えるべきは、テロリストを逃がしてしまった場合の非難か、少女を巻き添えにした場合の非難か、それとも少女を巻き添えにしてもテロリストを亡き者にした賛辞かという、つまりは自身の利得・保身ばかりなのです。
『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』。世界一安全な戦場とは、ここのことです。軍の偉い人たちは、安全が担保された場所できれいなスーツやまったく汚れていない軍服を着てふむふむ言っているだけで、末端の兵士・軍人の気持ちを自分のこととして考えることなどできないわけです。
で、いまこの場合の末端というのは、さきほどの現地偵察員(彼は命の危険にさらされながらも、任務の遂行と、少女の救出に手を尽くします)であったり・・・

無人爆撃機を操縦する、オペレーターなのでした。
オペレーターは少女を犠牲にしてまで爆撃をしたくはありません。ここでテロリストを逃せば、どこかでだれかが、しかも大勢のだれかが死傷することは承知していますが、自分たちのオペレーションでいまモニターで見えている少女を死なせてしまうなんて、それは人としてやりかねるわけです。
ですが、攻撃した場合の少女の死亡リスクが最小で65%だと算出に至ると、死なない可能性も35%ある(と言っても、死ななかった場合も重傷を負うのは必至なわけです)という理屈から、上層部は攻撃をオペレーターに命じます。
オペレーターたちは緊迫します。女性オペレーターは涙を浮かべてもいます。さて、このあとどうなるかは、ぜひ映画をご覧ください。すごい緊張感のある映画で、ドキドキしましたし、胸が苦しくなりました。
目の前で、自身が撃った弾丸で人が死ぬのを見るのは、まともな人間ならばトラウマ的な出来事でしょう。ですが、ゲームのようなやり方で遠くから人を殺すのは、それよりはマシかというと、そうであるはずがないことがわかります。それを実行する者の心の負担は計り知れません。
これは2015年の映画ですので、いまはさらに戦争の無人化、リモート化がさらに進んでいることでしょう。どんなにテクノロジーが発達しても、そこに確固たるヒューマニズムが存在しないと、結果的な正義は成し得ないと思います。戦争はせずに済むことが最善ですが、きれいごとだけでは人間の諸悪は解決できないのが現実で・・・。

とにかく世界平和を望むばかりです。