ブロッコリーとゆで玉子のタルマヨサラダ ― 2025年03月20日 13:50
本日の日替わり料理は・・・

ブロッコリーとゆで玉子のタルマヨサラダ 280円

タコさんウインナー炒め 280円

アスパラシャウエッセン炒め 330円

厚揚げの塩昆布バター焼き 300円

ハンバーグ目玉焼きのせ 380円

きゅうりの浅漬けサクサク風 230円

舞茸と玉ねぎのカリカリチーズ焼き 280円

長いものホクホクバター醤油焼き 330円

納豆と長いものカリふわお焼き 280円

タル玉焼き♪タルタル IN 玉子焼き 280円
ここからは『サクシネマ』です。
毎年、桜の時期になると観返してしまう映画です。

『あん』(2015年)


どら焼き屋の雇われ店長の千太郎(永瀬正敏さん)のもとに、70過ぎの老婆・徳江(樹木希林さん)が、
「時給300円でいいから雇ってくれない?」
と現れます。
老人すぎるので千太郎は断るのですが、徳江が持参した自家製のあんこが絶品で、手伝ってもらうことにするのです。

夜明け頃からあんこを仕込みます。千太郎はあんこは業務用の物を使っていたので、あんこの仕込みの大変さにびっくりします。

徳江は《働ける》ということにものすごく喜びを感じていて、「私、ここで働けるのね。うれしいわ」という言葉が、何度も観ているぼくには心に響きすぎてなりません。
徳江はじつはハンセン病で、ずっと社会から隔離・差別されて生きてきており、仕事も思うようにさせてもらえず、授かった子供も産ませてもらえず、悲しみと寂しさを抱えて歳を重ねていたのでした。
徳江のあんこが評判を呼び、どら焼き屋にはそれまでありえなかった行列ができるようにまでなるのですが、徳江がハンセン病なのが知られると、パタリとお客さんが来なくなり・・・。
働ける場所があること。誰かのためになっていること。自分が生きている意味を感じられること。その喜びを、もっと意識しなければと思わされます。
ラストはもう泣けて泣けて・・・(ノдヽ)

映画のエンディングで流れる秦基博さんの『水彩の月』が、映画の内容とリンクしていて大いに泣かされます。
歌詞の一節に
♪生きてくことに意味があるなら ただひたむきであれたら♪
とあるのですが、まさしくそうありたいな、と。ひさむきさというものの、その孤高と静謐を思うと、それこそが人生を美しく生きるための唯一無二の鍵だと思えるからです。

この映画には同じハンセン病患者役として市原悦子さんが出演しております。樹木希林さんと同じく、おふたりともすでに鬼籍の人となっています。
おふたりを偲びつつ、毎年、桜の時期にこの映画を観ています。劇中で千太郎が涙を流しているとき、ぼくも涙をこらえることができません。皆さんも、ぜひご覧になってください。美しい、ほんとうに美しい映画ですので。