オクラのおひたし2025年07月02日 13:17


本日の日替わり料理は・・・


オクラのおひたし 200円


ボロネーゼハッシュドビーフ(ライス or 麺) 650円


なすのカリカリチーズ焼き 300円


らっきょうキムチ 230円


ちくわのからしいそべ焼き 280円


厚揚げのカリカリ焼きタコ焼き風 280円


舞茸と新玉ねぎのカリカリチーズ焼き 280円


きゅうりの浅漬けサクサク風 230円


(手前)納豆餃子(奥)キムチ餃子 350円

↑納豆餃子の具↓キムチ餃子の具


お酒のお供に♪納豆焼きそば(↑塩昆布 or 四川風↓) 500円


長いものホクホクバター醤油焼き 330円


納豆と長いものカリふわお焼き 280円



ここからは『サクシネマ』です。

公開時、映画館で観た作品です。再鑑賞でも、やはり良かったです。


『メタモルフォーゼの縁側』(2022年)


《女子高生と老婦人。ふたりをつないだのは、ボーイズラブ。》


どういうことかというと、夫に先立たれて孤独な75歳の老婦人・雪(宮本信子さん)は、書店でキレイな表紙にひかれてそうとは知らずにBLのマンガを買います。


それが雪のツボにはまって、すぐにそのつづきを買いにさっきの書店に行くんです。


「さっきのマンガ、とーってもおもしろかったの♪ つづきはあるかしら」


対応したのは17歳のアルバイト女子高生のうらら(芦田愛菜さん)で、うららもまたじつはBLマンガが大好きで、そして彼女はいわゆるコミュ障で、学校でも浮いていて友達がいない状況だったのです。


「同じようなジャンルだと、他にはこういうのもおもしろいですよ♪」と、うららは雪にBLマンガを紹介します。


孤独な者同士、BLマンガが好き同士なので、歳がうんと離れていても一気に意気投合し・・・


「あなた、今日のお仕事何時まで? 良かったら、いっしょにお茶でもしない? 私、もっと、あなたとこういうマンガの話がしたいの♪」


で、こうなります。


ふたりの間には、単なる店員とお客さんではなく、はっきりとした友情が芽生え・・・


で、こうなります(*´∀`*)


雪の家の縁側で、BLマンガの話をしながらお茶をしたり、雪の手料理を食べたり(*´ω`*)


『メタモルフォーゼの縁側』。メタモルフォーゼとは、ドイツ語で《変化・変身》を意味します。そう。ふたりはこの縁側の交流で、変わっていくんです。


孤独で寂しかった雪は笑顔になり、うららは引っ込み思案だったのに、その殻を少しだけ破ろうと変わっていきます。


「うららさん。あなた、こんなにBLマンガが好きなんだから、自分でも描いてみたいと思わない?」

雪に促され、最初は「私なんか・・・」と躊躇していたうららでしたが、描いてみよう!と心がメタモルフォーゼします。


受験勉強をしながら、マンガもがんばるうらら。マンガはフェスで販売するという目標もありました。


最初に映画館で観たときには、宮本信子さんの演技に脱帽でした。ぼくは宮本信子さんの演技をずっと素晴らしいと思っています。


再鑑賞では、あれ?、芦田愛菜ちゃんの演技、宮本信子さんに負けず劣らず素晴らしいなぁと思いました。演技のスタイルは新旧といいますか、アプローチの仕方が別物なのですが、おふたりの演技の素晴らしさがあってこその、この映画だなと感じました。


この映画はBL漫画がどうこうではなく、人は気持ちを同じくする人がそばにいるだけで、メタモルフォーゼできたり、思いきれたり、重たい足を前に一歩だせるということです。それは誰しもに通じることですよね。


ぼくもサクサクママがいてくれたおかげで、いまこうして餃子屋をもうすぐ23年間も継続できていますし、そもそもひとりだったら起業もできていなかったと思います。本当に強い人間はひとりでも何でもできてしまうでしょうが、ぼくは《並》の人間ですのでひとりではとてもとても(ノ´□`)


映画館で観たとき、ぼくの左隣でひとりで観に来ていた30代らしきお兄ちゃんが、静かに涙をハンカチで拭い、映画が終わるとその涙の痕跡を人に見られることを照れたのか、急いで退出していたのが印象的でした。


気になった方はぜひ『メタモルフォーゼの縁側』ご覧ください♪