オクラの肉巻き焼き ― 2025年07月10日 10:02
本日の日替わり料理は・・・

オクラの肉巻き焼き 350円

新じゃがの塩昆布バター焼き 330円

麻婆ナス 480円

ナスのカリカリチーズ焼き 300円

ネギ塩砂肝 330円

ちくわのからしいそべ焼き 280円

厚揚げのカリカリ焼きタコ焼き風 280円

舞茸と新玉ねぎのカリカリチーズ焼き 280円

きゅうりの浅漬けサクサク風 230円

お酒のお供に♪納豆焼きそば(↑塩昆布 or 四川風↓) 500円


長いものホクホクバター醤油焼き 330円

納豆と長いものカリふわお焼き 280円
ここからは『サクシネマ』です。
火曜日は新宿でこの映画を観て来ました。

『夏の砂の上』
この映画ポスターには、オダギリジョーさん、松たか子さん、満島ひかりさん、高石あかりさんの4人が写っており、いかにもカルテットな作品かと思いきや、実質、オダギリジョーさんと高石あかりさんのツートップな内容です。

《愛を失った男》とは、オダギリジョーさん演じる小浦治です。
幼い息子を不慮の水難事故で亡くし、さらには溶接工として働いていた造船所も潰れ、何もやる気がなくなって働かないでいたところ、妻(松たか子さん)は職場の元同僚(森山直太朗さん)と浮気をして家を離れてしまったのです(lll ̄□ ̄)
そんな治の家に・・・

治の妹(満島ひかりさん)が、治からは姪にあたる優子(高石あかり)を連れて、久しぶりに現れます。
しばらく博多の男のところに行くから娘を預かってくれ、と言うのです。優子は高校生ですが、学校には行っていません。
かくして、妻も子も職も失った40代の中年男と、無責任な母親に育てられた本来なら女子高生たる娘の同居が始まるのです。
舞台は坂の街・長崎。『夏の砂の上』。からっからの焼けた砂の上。坂と焼けた砂、まさに苦境そのものです。

肩を落とし、汗だくで急坂を上り下りするシーンがやたらと多く、それは治の現状をあらわしているようでもあり、人生そのものをあらわしているようにも見えました。

治と優子は、満たされない者同士、なんとなくわかり合えるようになります。同情と憐憫、そしてうっすらとした愛情・・・。

優子は治の妻に、嫌悪感を露わにします。

松たか子さんの、諦観にまみれた薄情さを携えた表情が秀逸でした。
朝ドラ主演も決まっている高石あかりさんは、今後もっともっと有名な女優になっていくことでしょう。そして、オダギリジョーさんは、今回の演技で何か賞をもらってもいいほどの名演でした(方言のイントネーションもまるで現地の人のようでした)。
戯曲として書かれた作品の映画化とあって、どこか無理に肉付けした感があり、作品としてはオススメするほどではなかったですが、どこか心に残る映画だったので、今回紹介してみました。
話は変わりますが、
ぼくが長崎で思い出すのはさだまさしさんで、さだまさし+坂で思い出すのは、やはり・・・

さだまさしさんがグレープだったときの『無縁坂』です。
『無縁坂』の歌詞は、実在する無縁坂という坂を幼い頃に母に手を引かれて登っていたころの歌です。
母はこの坂を登るたびにため息をつき、まだ幼い息子にこう言うのでした。
「後ろを振り返っちゃだめ。ため息をつけばそれですむんだから」
ため息をつくたびに幸せが逃げていく、というような言葉も聞きますが、過去を振り返ってグチらない代わりにため息ぐらいはつかせて、そうすればがんばって人生という坂道を登っていけるから。この母の苦境が透けて見えるようです。
この『無縁坂』という歌に思い出はないのですが、ぼくはこの歌が好きで、たまーに歌います。そして、歌うたびにまだ健在の母のことを想います。大阪に住んでいた頃の、風呂のついていない長屋で暮らしていた頃の母親との生活を思い出すのです。
じつは、ぼくが人生で最初に行ったコンサートはさだまさしさんです。中学生のころ、宮崎にコンサートに来たときに行きました。友達のお姉さんが彼氏と行けなくなったからと、お姉さんの弟とぼくに、そのコンサートのチケットをくれたのです。
さだまさしさんの歌に興味がゼロだったぼくですが、そのコンサートで大いに感動し、大いに笑いました(そのとき、さだまさしさんは1時間以上しゃべっていました)。
『夏の砂の上』ではさだまさしさんの曲は使われていませんでしたが、劇中に頻繁に現れる坂道と長崎というワードから、ぼくはさだまさしさんの『無縁坂』を想起したんです(*´ー`)