じゃがいもとシャウエッセンの塩昆布炒め ― 2025年09月19日 08:43
本日の日替わり料理は・・・

じゃがいもとシャウエッセンの塩昆布炒め 330円

コーンバター醤油焼きうどん 500円

ポークハンバーグ目玉焼きのせ 380円

しめじのぎゅっとうまみ焼き 280円

あぶら揚げのおつまみに最適焼き 180円

ちくわのからしいそべ焼き 260円

ナスのマヨポン炒め 300円

ナスの塩昆布炒め 300円

舞茸ピーマン玉ねぎのカリカリチーズ焼き 300円

長いものさっぱり塩昆布和え 280円

お酒のお供に♪納豆焼きそば(↑塩昆布 or 四川風↓) 500円


長いものホクホクバター醤油焼き 330円

シャウエッセン(焼き or ボイル) 300円
ここからは『サクシネマ』です。
向田邦子さんの代表作の映画化です。再観賞でした。初めて観たのは30年ほど前、ぼくが20代の頃だったと思います。

『あ・うん』(1989年)
向田邦子さんは好きな作家です。昔はそのいくつもの作品を、よく読んでいました。もちろん、この映画の原作も読みました。

昭和初期が舞台です。水田(板東英二さん)一家は、妻のたみ(富治純子さん)と娘のさと子(富田靖子さん)の3人家族です。

水田の戦友で親友の門倉(高倉健さん)は、頻繁に水田家におじゃましており、さと子曰く「うちは門倉のおじさんを入れた4人家族みたいなものだもんね」なのでした。
じつは門倉はたみが好きで、そのことはたみも自覚していて、さらにはさと子も察知しているのでした\(◎o◎)/
さらにさらには、水田は門倉のたみへの想いも察していれば、たみが門倉を想っていることも察しています。なので、門倉と飲んでいて酔いが回った際には、
「もしも生まれ変わったら、お前とたみがいっしょになればいい。それが一番いいんだ」
などと、水田は口走ったりします。ですが、門倉はというと、
「バカなこと言うな。俺はいまのままでいい」
長年の友情を壊してまで、たみへの想いを成就したいなどとは思ってはいない門倉なのでした。
なので、この4人はずっと平穏に、まるで4人家族のような清い付き合いをしてきていました。
で、たみはというと、門倉のことは想ってはいるものの、夫の水田への愛情もたしかにあり、たみもまた門倉と同じように《いまのまま》で充分だと、心から思っているのでした。
このなんとも奇妙で清い三角関係(さと子も含めれば四角関係でしょうか)を、20代の頃は、
〈こういうの、なんかいいなぁ〉
などと思っては観たのを憶えているのですが、いい歳のおっさんになってから再観賞してみると、なんか違和感ばかりなのです。
というのも、門倉には奥さん(宮本信子さん)がいるのですが、奥さんも夫がたみを想っていることを察していますし、夫が自分の家より水田の家や、神楽坂の料亭の方が居心地がいいのをよくわかっており、それが口惜しくて、せめて自分も奇妙な三角関係の仲間に加わりたいと思っているものの、どうしてもその中には入れずにいるのです。
・・・門倉の奥さんがかわいそうだな、と。門倉は水田の金策に力を貸し、たみを思いやり、さと子の相談に乗ったりもして、一見やさしそうなのですが、自身の奥さんには冷たいなと、そう思えてなりませんでした。
《プラトニック・ラブ》というのが、この作品のひとつのテーマであり、劇中でもさと子がその言葉を口にするシーンがあります。いまは亡き向田邦子さんの生きた時代は、《プラトニック・ラブ》という言葉が清廉で精神的な響きを放っていたのでしょうが、いまそれを口にすると、逆に安っぽい軽薄な言葉に聞こえるような気がします。
言葉は時代とともに変化していくんですよね。だから、ぼくらの時代には最新を意味していた・・・

《ナウい》という言葉が、いまでは逆のオールドな言葉に聞こえるのは、ま、自然の流れなのでしょうね(*´ー`)