本日、年内最終営業です! ― 2019年12月30日 12:50
本日で、年内の営業は最終になります。通常通りPM11時までやっておりますので、ぜひお足を運んでください(^^)
年始は8日(水)から営業開始となります。
なにとぞ、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
本日の日替わり料理は、キノコなこの2品をご用意しました。
なめこと豆腐のお味噌汁 小230円
中280円
ダシが効いてておいしいです♪
それと、もう1品は・・・
エリンギの鉄板焼き 230円
今回の『サクシネマ』ですが、
実話をもとにした、衝撃的な映画を観ました。
『ヒトラーの忘れもの』(2015年)
これはデンマークとドイツの合作映画なんですけど、こんなひどい史実があったのか・・・と、この映画の冒頭から愕然としたんです。
『ヒトラーの忘れもの』という邦題がついていますが、劇中にヒトラーは出てきません。では、何が『ヒトラーの忘れもの』なのかというと・・・
ナチスは第二次大戦中に、連合軍の本土上陸を防ぐためにデンマークの西海岸に200万個以上の地雷を埋めており、第二次大戦が終結したからといっても、その地雷は回収されることはなく、そのまま海岸沿いの砂地に埋まったままでした。
それこそが、この邦題の『ヒトラーの忘れもの』なのです。
で、
じゃあ、その地雷どうするの?、ってことになりますよね。その地雷の撤去を、1945年にヒトラーが自殺してドイツ軍が敗れた直後、デンマーク政府は捕虜となっていた約2000人のドイツ兵に、それをさせたのです。
終戦あたりになると、日本もそうでしたが、学徒動員とばかりに兵士は若者ばかりになっており、そのドイツ兵捕虜も少年兵ばかりでした。
とある海岸の地雷撤去を担当させられたデンマーク人軍曹は、14人のドイツ人少年兵を率いてその海岸に赴くのですが、
軍曹は当然のごとく高圧的で・・・
容赦なく暴力をふるいます。
劇中では、この軍曹が戦中にナチスドイツにどんな思いをさせられたかについては何も語りませんが、まあ、想像するに及ばないですよね。あのヒトラーが率いていたナチスですから・・・。
ドイツ人少年兵は簡単な訓練を受けたあと、すぐさま連日の地雷撤去作業を強制されるのですが、
一列に並んで砂浜に這いつくばり、
棒を砂に差し込んで金属に当たったら・・・
砂をかきわけて地雷をむき出しにし・・・
地雷のねじ蓋を開けて、
信管を取り出すのですが・・・
ひとり1時間に6~8個の撤去をノルマにされていて、慎重にはしたいけれど、ゆっくりはできず・・・
当然、こうなったりするのも必然なわけで、
仲間がそばで爆死していくうえに、ギリギリの神経で連日休みなく作業させられているのに、食事もたいして与えられず・・・と、
もうね、
地獄ですよ。本当に!ヽ(#`Д´#)ノ
実際、地雷撤去作業をさせられた約2000人のドイツ兵の半数近くが死傷したといいます。
〈こいつらナチスのやつらのせいで、どんな苦しみを与えられてきたことか!〉
最初こそそう思っていたふうな軍曹でしたが、空腹なうえに、病気になっても休めずに、顔面蒼白なまま地雷撤去作業をしている少年兵たちの毎日を見てきて、
冷静になって考えれば、息子のような歳の少年たちが、戦争に翻弄されては命を削って生きることを義務づけられている、というその過酷さに気づくのです。
14人いた少年兵も、最終的には4人になってしまい・・・
まるで父親のように
少年兵に話しかけるまでの寛容さを
見せるようになっていた軍曹でしたが、
「ここの撤去が終われば、ドイツに帰してもらえる。だからがんばるんだぞ」
生き残った彼らだけでも、なんとかして無事に故郷に帰してやりたい。本心からそう思い、それを口にして少年たちを鼓舞してきたにもかかわらず、
その海岸の撤去作業が終わったら、軍の上層部は、その4人にまた別の場所の撤去作業を命じます(lll ̄□ ̄)
「話が違うじゃないですか! あそこの撤去が終わったら、ドイツに帰すという約束だったじゃないか!」
そう声を荒げたのは、少年兵のだれかではなく、軍曹自身でした。
もうそこには、ドイツ兵を憎んでいた軍曹はおらず、人としての正義を訴えるひとりの人間がいました。
ですが、軍部の命令は覆ることはなく、しぶしぶ軍曹は生き残った少年兵4人を車に乗せ、別の海岸へと移送するのですが・・・。
軍曹の義憤。
少年兵たちの絶望。
戦争という愚劣。
そんなドロドロとした重苦しいものを乗せて、軍曹が運転するジープは走ります。
それは、まさに・・・
ドナドナの世界です(TдT)
でも、映画はドナドナエンドにはなりません。
ぜひご覧ください(^o^)