4種きのこのホイル焼き ― 2020年05月03日 15:56
え~、きびしい、きびしすぎる現状ではありますが、
テイクアウトはAM11時半~やっています。
(画面左のカテゴリーの《テイクアウトメニュー一覧》をご覧ください)
店内も、すごくお客さんは少なくなっていますが・・・
除菌スプレーを駆使しながら、
営業しております。
本日の日替わり料理としましては・・・
4種きのこ(えのき・しいたけ・まいたけ・しめじ)
のホイル焼き 250円
のホイル焼き 250円
ご来店くだされば光栄であります(*´ω`*)
ここからは『サクシネマ』です。
マーティン・スコセッシ監督の名作と名高い作品を、再鑑賞してみました。
『タクシードライバー』(1976年)
ぼくが7歳のときの映画です。ぼくがこれを初めて観たのは20代の頃で、そのときにはあまりピンときませんでした。
で、それから20年以上が経ち、そこそこ物事が見える年齢になったいま再鑑賞してみたら、これは1976年の作品でありながら、そのメッセージはいまでもまったくズレてないのがわかりました。
観た方が多いとは思いますが、いちおうあらすじを。
タクシードライバーのトラヴィス
(ロバート・デ・ニーロ)は、
犯罪や悪がはびこるニューヨークに嫌悪感を抱いています。
くそみたいな街だな、ここは・・・。そんな思いでタクシーを走らせ、乗ってくるお客さんも、そういう目でしか見ていません。
そういった厭世観は、実際に自分の身の回りに散在する《あからさまな悪》が原因ではあるのですが、昔も現代も同じように、人がそういう気持ちになるのは自身が満たされていないからなのでした。
トラヴィスは孤独なのです。誰かに認めてもらいたいし、誰かに(とくに異性に)愛されたいのです。
だからこそトラヴィスは・・・
やたらと女性を口説こうとするのですが、
うっとおしそうに無下に断られたり、なんとかデートにまでこぎつけても、彼の根底にある陰鬱や、ヤバいやつ感を見抜かれてしまい、結局はフラれてしまいます。
自身が満たされていないことで生じるフラストレーションを、トラヴィスはニューヨークという街の汚穢(おわい)のせいにすりかえ、ますます悪にまみれた社会への憎悪を募らせます。
こういう図式は、ときどき起こる異常な犯罪とまったく同じで、だからこそこの映画に普遍性を覚えました。
で、ここからなんですけど、
ある日トラヴィスは・・・
ふたりの少女(なんと12歳です)の娼婦を見かけ、
とくに右のアイリスという名の少女(ジュディ・フォスター)が気になります。
で、彼女の客としてアイリスと会います。
「客じゃない。君と話がしたいんだ」
マフィアに嫌々娼婦をさせられていると思っていたのに、話をしてみるとそうではなく、アイリスは家にいたくなくてそうしており、嫌々などではまったくないことを、トラヴィスは知ります。
なんだってんだ、この街は。まったく腐っている・・・。
そんな思いになるトラヴィス。たぶんね、トラヴィスはアイリスにひと目惚れしたんだと思います。だから彼女を救って、自分が彼女のヒーローになろうとしたんです。そうすることで、自身の存在の意義を得たかったのでしょう。
だというのに、アイリスは不満なく自らの意思で娼婦をやっていて、トラヴィスは自身の存在も思想も、すべてを否定されたかのような気持ちになったことで、彼のなかの《憎悪の防波堤》が崩壊するのです。
違法で銃を何丁も買い込み・・・
鏡に映った自分に、
「あらゆる悪徳と不正に立ち向かう男。それが俺だ」
とつぶやくトラヴィス。そして・・・
容姿もこのようにモヒカン頭にし・・・
ここからは伝説の《あのシーン》まで一気です。
孤独と不満を募らせることの恐ろしさ。社会への嫌悪を間違ったかたちで爆発させてしまう図式が、特殊ではなく、何かのきっかけひとつでそうなりかねないことを知り、ゾッとしました。
アナタは何を感じるか、ちょっと過激な映画ですが、興味のある方はご覧になってみてください。
このあとは、劇中で使われていた簡単な英語をいっしょに勉強したいと思います。
【Give me a break】
トラヴィスがバーでしつこく女性を口説いていると、
"Give me a break."
と女性から言われていました。このときの字幕は「やめて」で、"Give me a break."って、「休ませて」じゃないですか。だから調べてみたんです。すると・・・
《休憩を取らせて》という直訳の意味のほかに、《かんべんして》とか、《いいかげんにして》とか、《もうやめて》という使い方で、ネィティブはよく使うそうなんです。
こういう感じで使えます。
↓の黒ネコも・・・
"Give me a break!"(もうやめて!)です(^o^;)