特製とり皮ポン酢 ― 2022年08月12日 11:56
本日の日替わり料理は・・・

特製とり皮ポン酢 小230円
中330円
中330円
以前は毎週作っていたのですが、いまは月に1、2度しか作らないので、食べたい方はぜひ今日ご来店くださいm(_ _)m
この他には・・・

ピーマンの塩昆布炒め 小200円
倍量350円
倍量350円

みょうがとハムの塩奴 250円

ピリ辛ビビンそうめん目玉焼きのせ 400円

ゴーヤチャンプルー 450円
などなどです。明日はご飯系の日替わり料理を2品用意する予定ですので、こうご期待です(^_-)-☆
ここからは『サクシネマ』です。
終戦間際のヒロシマを描いた名作アニメの・・・

『この世界の片隅に』(2016年)は、
空襲ありきな陰鬱な時代でも、ささやかな喜びはたしかに存在していたし、気持ちを明るく持って生きていた人もいた・・・という、そんな人々の日常を、ちょっとコミカルに描いていて、それがゆえに原爆投下、そして無条件降伏での終戦への無念さが痛切でした。
そんな印象だった『この世界の片隅に』に、39分の新規シーンを加えた・・・

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(2019年)は、
新規シーンが加わって深みが増しても、映画の印象までは変わらないだろうとタカをくくっていたのですが、観てみると、印象がだいぶ違って感じました。

粗末な素材でも楽しく料理を作り・・・

まわりの者を笑顔にするのんびり屋のすずが、

夫となる周作には、自分の前に結婚を考えていた女性がいたことを知り、

しかもその女性が、偶然仲良くなった遊女のリンだということが判明して、
嫉妬と愛憎で、おっとりのんびりしているすずではない、感情的な部分が多く描かれ、
そして、「愛だ恋だなんて不謹慎だ!」的な戦争下においても、恋愛感情はしっかりと存在し、人々は戦争とそれとで右往左往させられていたことが伝わりました。
印象に残ったセリフがふたつあります。

ひとつは、幼馴染の水原が、生還はできないであろう巡洋艦に搭乗する際に、すずに言う・・・
「お前だけは、最後までこの世界で普通で、まともでおってくれ」
という言葉です。このふたりは伝えてはいなくても好き同士でいて、時代が違えばこのふたりが夫婦になっていたかもしれない関係なのでした。
ですが、縁あってすずは周作と夫婦になり、嫉妬するほどに愛し、爆弾で利き腕の右手を失っても、それでも懸命に、あの当時のヒロシマを生きたのです。
だからこそ、ラジオで終戦を報せる玉音放送が流れ、
「やっと戦争が終わった」
と安堵する家族をよそに、すずだけは、
「最後のひとりまで戦うんじゃなかったんかね?! いまここにまだ5人もいるのに! まだ左手も両足も残っとるのに! うちはこんなん納得できん!」
そう叫んで外に飛び出し・・・

号泣したのです。
国はずっと言い続けてきたことを簡単に翻した。だったら、なぜ大切な人がたくさん死に、私も右手を失ったのか。いったい戦争というものは何の意味があったんだ・・・。
実際はそうは口にしていませんが、そういうすずの心の叫びが聞こえてきた気がしました。
こちらも、むせび泣いてしまいました(TдT)
終戦後、すずは周作にこんな言葉で心のうちをつたえます。
「周作さん、ありがとう。この世界の片隅に、うちを見つけてくれて。ほんでも離れんで、ずっとそばにおってください」
人の出会いというのは偶然ではなく必然であり、出会うべく深い縁(えにし)があるのだとぼくは思っていましたが、すずの言う《この世界の片隅に、うちを見つけてくれて》という言葉には、大いに心打たれました(*´ω`*)
また来年の8月にもこの映画を再鑑賞しようと、心に決めました(^^)