ねばねば3兄弟 ― 2024年06月07日 11:10
本日の日替わり料理は・・・

ねばねば3兄弟 280円
(納豆・めかぶ・とろろ)

スープ焼きそば 600円

納豆と長いものカリふわお焼き 280円

長いもと大葉のさわやかゆかり和え 250円

大葉・みょうが・しょうが・かいわれ・万能ねぎの
5種薬味奴 280円

きゅうりの浅漬けサクサク風 230円

新玉ねぎと塩昆布のチーズ焼き 280円

シャウエッセン(焼き or ボイル) 300円

シャウエッセンチーズオーブン焼き 330円
ここからは『サクシネマ』です。
96分の映画です。ぼく的には90分台ですべてがつまっている映画が、一番いい映画だと思います。これこそ名画中の名画! まだ観ていない人がいたら、しあわせなことです。これをいまから初めて観れるのですから。ぼくは3回目の鑑賞でした。

『十二人の怒れる男』(1957年)
ニューヨークの法廷で、殺人事件の審理が終わりました。被告はスラム街で暮らす前科持ちの17歳の黒人の少年で、飛び出しナイフで父親を刺殺した容疑でした。
では、これまでの審理をもとに、12人の陪審員の皆さん別室で審議してください、となります。有罪無罪のいずれにしても12人全員の判決が一致しないといけません。ちなみに、有罪となった場合は第一級殺人罪となり、電気椅子で処刑となります。
蒸し暑い日でした。審議のための部屋にはクーラーがなく、壊れかけの扇風機が回っているだけ。早く終わらせて夕方からの野球を観たい。そう口にだしている者もいましたし、口にはださなくても、早々に終わらせたいと誰もが思っていました。あるひとりを除いては・・・。

「被告が有罪だと思う者は手を挙げて」たったひとりだけ、手をあげない者がいました。

それは、ヘンリー・フォンダ演じる陪審員でした。
「この6日間の審理を聞いて、おかしな点がいくつもあることに気がついたんです。我々の評決には、あの少年の命がかかっています。本当に有罪なのかどうか、時間をかけてよく話し合いませんか」
なんだよ、めんどうくせえこと言うなって。スラム街のあの黒人たちは悪いやつばかりだ。現にあの少年にはいくつも前科がある。父親にはしょうちゅう殴られていたようだし、カッとなってやっちまったんだろう。目撃者も、証言者もいる。有罪に決まってるだろうが!
・・・というなか、彼はこの裁判の矛盾点や、偏見や、不平等を明らかにしていくのです。そして、ひとり、またひとりと、彼に同調する者が現れていくのですが・・・

「あいつは有罪に決まってる!」そうと決めつけて、客観的に審議しようとしない者や、

差別的な発言をして、そっぽを向かれる者など、男たちの審議は怒声が飛び交いつつ長引いていきます。
この映画を観れば、派手なアクションやCGやVFXがなくても、いい脚本・いい役者・いい監督がいれば、部屋で男どもが話し合う図だけで、こんなにも心をわしづかみにされるのだと思い知ります。
神様が死者の審議をする際に、「よしワシが選んだ12匹のおまえたちで、この者の評決をしてくれ」と言いました。

まとまりそうな気がしません(*´艸`*)