厚揚げ焼き大根おろしのせ ― 2024年10月27日 11:08
本日の日替わり料理は・・・

厚揚げ焼き大根おろしのせ 250円

小松菜とほうれん草のおひたし 250円

韓国のりとキムチのチーズ焼き 330円

カニカマ塩昆布もやし 220円

納豆と長いものカリふわお焼き 280円

長いものホクホクバター醤油焼き 330円

タンメン 600円 ※+100円で野菜マシ

辛さが選べる(0~8辛)カレーラーメン 680円
それと、目下期間限定販売中の・・・

納豆餃子 350円

包む前の納豆餃子の具
それと、咲々餃子は月曜と火曜がお休みなので・・・

焼餃子・生餃子を買っておくなら今日ですよ~(^з^)-☆
ここからは『サクシネマ』です。
大好きな西川美和監督作品。是枝監督に見出され育てられただけあって、物語を明解には見せてくれない演出が、観る者の想像力をくすぐります。

『夢売るふたり』(2012年)
夫婦で繁盛している小料理屋を営む貫也(阿部サダヲさん)と妻の里子(松たか子さん)でしたが、営業中の出火から店を失ってしまいます。
夫婦別々でアルバイトをしながら、また小料理屋を復活させたいと願ってはいたのですが、なにしろお金が足りません。
そんなとき、貫也は店の常連客だった女性とばったり出くわします。ふたりとも嫌なことがあったせいで、酒に酔いつぶれていました。酔いと成り行きで、ふたりは関係を持ってしまいます。そのあと、「このお金でまた店を再開してよ」と、貫也はその常連客から大金を渡されます。その金は、常連客の不倫相手からの手切れ金だったのでした。
これでまた店をやれるぞ!、と妻の里子にその大金を渡したものの、その封筒に手切れ金とわかるメモが入っていたせいで、里子は夫が常連客の女性と浮気をしたことを察します。
怒りで、その札束に火をつける里子。ですが、はっ!、となります。里子は何かにつけ異性に好かれる夫の長所たる部分に目をつけ、孤独で悲しんでいる女性と貫也を知り合わせては、金をだまし取る詐欺を思いつくのです(といっても、店が軌道に乗ったら返すつもりではいたのですが)。
孤独な女性に、《孤独ではない。あなたのことを想っている男性がいる》という夢を売るから『夢売るふたり』。
そもそもふたりとも根っからの悪人ではありません。だからこそ、小料理屋は繁盛していたのです。そんな根っからの悪人ではないふたりが、孤独な女性をだまして金を詐取するのは、最初こそうまくいっていたものの、良心や嫉妬や悔悟の念が計画を邪魔し、そして・・・。

ちょっと真意がわかりにくい内容ですが、松たか子さん、阿部サダヲさんの演技が見応え充分で、惹きつけられます。
飲食店をやっているぼくとしては、ちょっと気になったのは、火事のシーンです。

営業中に出火した際に、貫也はあわてて水をかけて余計に火を散らしてしまい、あげく油の鍋を倒しては、もう手が付けられなくなります。
観ていて「あ! あ!」と声をだしてしまいました。火が出たらとにかく消火器だし、消火器がなければ水を濡らした布やタオルをかぶせるのが有効なのは、飲食店経営者なら知っておかねばならない常識だからです。
とはいえ、パニックになってしまったら、はたして自分も冷静でいられるかどうか・・・なので、貫也の失態は自分への戒めでもありました。
ガスの元栓は、3度確認します。閉めて、もう1回確認して、厨房を完全に離れるときに、また確認します。そうしろと、仕事を教わった他店の店主に忠告されたのを、ずっと守っております。

火事には細心の注意を払いつつ、サクサクママといっしょに『夢売るふたり』ならぬ『餃子売るふたり』でありつづけたいと思います(*´ー`)