あぶら揚げのとり皮もどき焼き ― 2025年07月17日 11:44
本日の日替わり料理は・・・

あぶら揚げのとり皮もどき焼き 240円

麻婆ナス焼きそば 650円

麻婆ナス 450円

ナスのカリカリチーズ焼き 300円

ネギ塩砂肝 330円

舞茸と新玉ねぎのカリカリチーズ焼き 280円

お酒のお供に♪納豆焼きそば(↑塩昆布 or 四川風↓) 500円


長いものホクホクバター醤油焼き 330円

納豆と長いものカリふわお焼き 280円
ここからは『サクシネマ』です。
公開時に映画館で観て、それ以来の再鑑賞でした。あらためて観て思ったのは、やはりこれは《問題作》だということです。

『ロストケア』(2023年)
《彼はなぜ42人を殺したのか》

訪問介護士として働く斯波(松山ケンイチさん)は、その献身的な介護から、利用者の家族からも、施設の職員からも尊敬の念を持たれている存在でした。
だというのに・・・

斯波は42人の介護老人を殺した犯人であることが判明します。
誰もがヽ(#゚Д゚)ノっとなるなか、斯波は一貫して・・・

「殺したのではありません。救ったのです」という供述を繰り返します。
この言葉の真意は映画を観てもらいたいのですが、身内の介護をここ何年もつづけていて、この数年でその介護度が増している我が身としては、介護がきれいごとではなり得ないことを実感し、この映画の解釈も変容してきました。
ぼくの母は40代のときに祖母の介護で毎日クタクタだった時期があります。当時高校生だったぼくはそれを傍らで見ていました。そして自身が50代になると、そのときの母の気持ちをまざまざと思い知ることになりました。
劇中でこんなセリフがありました。
「誰にも迷惑をかけずに死ねる人なんかいません」
たしかになと思いました。迷惑をかけない老い方、死に方をしたいものだと思っていますが、結局、身内・他人を問わず、死の間際や死後に、人は多少なりとも誰かに迷惑はかけるのです。
ですが、劇中で身内の介護をしていたその女性はこうも言います。
「迷惑はかけられてもいいんです」
この言葉は深く心に刺さりました。これまた、たしかに、と思ったからです。どうして深く心に刺さったのか、それをここに書くと長くなるので書きません。
介護は献身的であると同時に客観的でないとつづきません。献身と客観という相反するベクトルの思いを、バランス良く保ち続けるのは、身内には相当に困難なことです。かたときも介護のことが頭を離れない身になってようやく、その難しさを実感しました。
自分の子供たちには、こういう思いをさせるまい。そう思っては、体と心(脳)が程よく怠けないように心がけています。誰も読んでいないであろうこのブログをつづけているのも、脳トレの一環なんです。
『ロストケア』。あらためて、これは問題作です。この問題作にしっかりと対峙し、素晴らしい表現をしてみせた主演の松山ケンイチさんと長澤まさみさんに、スタンディング・オベーションな思いです。大いに涙したんで(ノдヽ)