豆腐となめたけの土鍋煮 ― 2020年03月02日 12:34
本日の日替わり料理は、あったまるコレです。
豆腐となめたけの土鍋煮 300円
醤油ベースのおつゆで豆腐となめたけを煮た、あったまる1品です。ご飯をINしてもGOODです(^-^)
『サクシネマ』ですが、これ↓、あまり期待せずに観たんです。ですけど・・・
『今夜、ロマンス劇場で』(2018年)
昭和35年。高度経済成長期を迎え、カラーテレビが普及し始め、そのために映画黄金時代が陰りを見せ始めた時代。
映画監督を目指して映画製作の仕事に
携わっている牧野(坂口健太郎くん)の、
唯一の楽しみはというと、仕事帰りに『ロマンス劇場』という映画館に寄り、上映終了後に、顔なじみの店主に頼んでは・・・
戦前に製作された
このモノラル映画を観せてもらうことでした。
牧野はこのお転婆姫の美雪(綾瀬はるかさん)に
恋をしていたのです(*´ω`*)
今晩もまた貸し切りの館内でこの映画を観ていた牧野でしたが、落雷で停電になり、そして照明がまた点いたらそこには・・・
憧れの美雪が
スクリーンから飛び出していました\(◎o◎)/
驚きつつも「だいじょうぶですか?」と美雪を起こそうとした牧野に、美雪は映画のお姫様キャラそのままに、
「気安く触るな!」
と一喝。
憧れつづけてきた美雪に実際に会えて感激する牧野。そんな牧野を美雪は《お前》と呼んでは、まるで家来のようにモノクロではない現実の景色を案内させます。
「なんてきれいなんだ」とはしゃぐ美雪と、
終始笑顔で美雪のわがままに付き合う牧野。
服を着替えて、
顔はファンデーションで色づけしています。
周囲の人には美雪がスクリーンから飛び出した人だということがバレないように気づかったり、美雪に振り回されアタフタする牧野の、そういうコメディ調なところに、ぼくは正直、
〈なんか子供じみた内容だなぁ・・・。途中だけど、観るのやめようかな・・・〉
と、ちょっとシラけて観ていました。
ですが、
「あなたと見たい景色がまだあるんです。だからずっとぼくの隣にいてくれませんか?」
いきなりプロポーズした牧野に美雪が、
「ムリだ」
と答え、現実の世界に来る代償として、人のぬくもりに触れると消えてしまうという秘密を打ち明けてから、一気に物語に深みがでてきて・・・
ネタバレになるのでくわしくは書きませんが、
美雪はもう誰も観てくれなくなった自分の映画を毎晩のように観てくれている牧野に会いたくなって現実の世界に来た・・・ということや、
美雪が牧野に、
「お前の隣で見た景色は、全部きれいだった」
と言うシーンには、胸が熱くなり、そこからエンディングまでは涙がこれでもかってぐらいに溢れでました(TдT)
景色も食事もそうですが、誰と見るか、誰と食べるかで、その美しさも、おいしさも違ってくると思います。
特別な景色でなくても、特別な料理でなくても、愛する人、愛する家族、愛する仲間といっしょなら、それらは特別なものとして記憶に残ることでしょう。人は人生の最期には、そういう《特別》を胸に旅立っていくのかもしれません。
いま当たり前にあるそれらが《特別》であることを意識して生きないともったいない。そんなふうに思わせてくれる映画でした。
だからぼくが・・・
お店で妻といっしょに毎日仕事をして・・・
お客さんが餃子を食べる笑顔を見れ・・・
馴染みのお客さんと毎晩のように乾杯をして・・・
いろんな話を交わしては、ほろ酔いで眠っているこの素敵な日々を、もっともっと《特別》だと意識していきたいと思います(*´ー`)