ほうれん草と海苔のゴマ和え ― 2024年05月12日 13:16
本日の日替わり料理は・・・

ほうれん草と海苔のゴマ和え 280円

切り干し大根の中華風サラダ 280円

舞茸のカリカリチーズ焼き 280円

新じゃがの塩昆布バター焼き 330円

長いものホクホクバター醤油焼き 330円

きゅうりの浅漬けサクサク風 230円

新玉ねぎと塩昆布のチーズ焼き 280円

↑納豆餃子 340円
↓包む前の納豆餃子の具

それと、咲々餃子は月曜と火曜がお休みなので・・・

焼餃子・生餃子を買っておくなら今日ですよ~(^з^)-☆
ここからは『サクシネマ』です。
言わずとしれたスピルバーグ監督の名作です。久しぶりの再鑑賞でしたが、また来年も再鑑賞しようと思わされました。

『シンドラーのリスト』(1993年)
あらすじはいまさらですよね。ドイツ人実業家オスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)が、賄賂と引き換えに自身の工場の人員と称したユダヤ人救出のためのリストを作成しては、多くのユダヤ人の命を救った実話です。
ですが、特筆したいのは、シンドラーはもとからの善人ではなかったという点です。

シンドラーはそもそもナチ党員であり、賄賂を駆使して工場を買い取り、安い労働力としてゲットーにいるユダヤ人を自身の工場に雇い入れます。映画でも描かれていますが、彼は浪費家であり、女好きでした。
そんなシンドラーでしたが、ナチスのあまりに無慈悲で無差別なユダヤ人殺害を目の当たりにして、《自分がすべきこと》を知るのでした。

映画ではその象徴が、モノクロの映画の中での赤いコートの少女でした。
この少女は、たったひとりで逃げ惑い、そして死んでしまい、その遺体はまるでゴミのように運搬されていきます。

それを見たシンドラーは・・・。

強制収容所の所長に取り入りながら、自身が持っているすべての私費を賄賂に注ぎ込んで、《命のリスト》を作成するのです。

自身の工場の労働者が連行されると、必死で駆け付けて救出したり、できうるかぎりの努力はするのですが、もちろん助け出せる人数には限りがあり・・・

「この金のバッジでも、もうひとり救えたかもしれない」と、豪遊していたかつての自分の浪費を悔やむシンドラー。
印象的だったのは、前述の赤いコートの少女のほかに・・・

ナチスから逃げるために肥溜めに飛び込んで頭上の穴を見上げるこの少年ですよね。
この少年は、汲み取り式の便器に飛び込む前にも、あちこちに隠れようとするも、すでに隠れている子供たちに「ここはもういっぱいだから他のところに行け」と言われつづけ、ここにたどり着くのですけど、ここでも・・・

「ここはぼくたちが先に見つけたんだ。出て行けよ」と、言われたうえでの、頭上を見上げる図なのです。
救いはいったいどこに・・・。幼い子供がたったひとりで、誰も頼れずに絶望と背中合わせで逃げ惑う様子は、胸が張り裂けそうになります。

収容所所長のゲート(レイフ・ファインズ)や、その部下たちも、上からの命令で嫌々というふうではなく、まるでそうしていい特権を誇示するがごとく、意味のない虐殺を繰り返します。
再観賞で心に残ったのは、そんな彼らのことをシンドラーがこう言ったことです。
「戦争というものは人間の欠点ばかりを増幅させるものだ。狂気に走るのも無理ない話さ。彼だって、これが平和な時代だったら、いまのようにはなってないさ」
戦争というものは、まともでいることの方が難しくなる、まさに狂気の沙汰なのです。その中に身を置いていると、人が人でなくなってしまうのでしょう。だからこそ、戦争は恐ろしいのです。
持っている物を奪われ、住むところを追われ、ゲットーという狭小の居住地区に詰め込まれ、それでも尚じわじわと命を削られてきたという地獄を味わったユダヤ人の方々。なのに、まるでゲットーそのもののガザ地区・・・。
戦争という狂気。『シンドラーのリスト』を再鑑賞して、それをまざまざと思いました。