紅しょうがサワー ― 2023年12月28日 11:22
本日から今年最終営業日である30日(土)まで、紅白の縁起をかついでこのドリンク↓を販売します!
紅しょうがサワー 400円
都内の某お店で名物なこのサワー、我が町新田ではウケるかどうか楽しみです(●^o^●)
ここからは『サクシネマ』です。
公開当時映画館で観て、役所広司さんの演技に圧倒された映画です。ストーリーがわかったうえで再度鑑賞してみたかったので、アマプラで2度目の鑑賞でした。
『すばらしき世界』(2020年)
大好きな西川美和監督の作品です。映画の演出も素晴らしいですが、何よりも役所広司さんの演技がもうそれはそれは素晴らしくて。
母親に捨てられ、不遇に育った末に、前科10犯、そして最終的には殺人の罪で13年の服役後に出所してきた三上(役所広司さん)が、いわゆる《シャバ》で人生をやり直そうともがく様が描かれているこの作品・・・
役所広司さんが前科者たる荒々しさを見せたり、↑のようなやわらかい笑顔を見せたり、とにかく目だけで感情を表現する場面が多くあり、それにゾッとしたり、涙ぐまされたりです。
子供たちとサッカーをしていて・・・
シュートが決まって子供たちといっしょに喜んだかと思うと、小さな子供に抱きついたまま膝を地面につき、嗚咽するシーンがあるのですが、言葉(台詞)などなくても伝わることを西川監督は教えてくれます。
説明は何もないのですが、自分にももしかしたらこういう普通のことを喜べる生き方ができたかもしれないのだと、三上はいまさらながら気が付いたのでしょう。
「どうしたの、おじちゃん?」
心配する子供の声に答えることもできずに、ただただむせび泣く三上。ぼくもいっしょに嗚咽してしまいました(TдT)
三上のドキュメントを撮ろうとする元テレビディレクターの津乃田役の仲野太賀さんは、役所さんにインスパイアされたかのようないい演技を見せてくれます。
スーパーの店長役の六角精児さんは、厳しくも温かく三上を支えようとします。六角さんも、さすがの演技でした。
この他にも三上を支えようとする人物がたくさん現れ、三上もアルバイトの職に就けたり・・・
今後の仕事のためにも運転免許を取得しようと努力したりしますが、塀の外の世界の風当たりは強く、犯罪者ではなくても陰湿な行動をする者が多いことを目の当たりにするたびに、三上は自分が歩んできた道はもちろんですが、まともだと思っていた道にも疑問と逡巡を覚えずにはいれません。
そんな感情の揺れを、役所さんは見事に見せてくれます。そしてそんな三上を応援したい気持ちで映画を観ていたのですが・・・。
そしてどうなるのかは、ぜひ映画をご覧ください。
映画のタイトルである『すばらしき世界』とは、どんな世界なのでしょう。ぼくは普通の日常こそが『すばらしき世界』です。アナタはどういう状態が『すばらしき世界』ですか? (*´ー`)