しらすのパリパリチーズせんべい ― 2021年03月25日 13:54


本日の日替わり料理は・・・

しらすのパリパリチーズせんべい
2枚 230円

かぶのかき玉あんかけうどん 600円

当然餃子もバッチリご用意して・・・
皆様のお越しをお待ちしておりまーす(^o^)/
ここからは『サクシネマ』です。
これはオランダを代表する名監督であるポール・バーホーベンの持ち味が存分に発揮されている映画です。

『ブラックブック』(2007年)
1944年。終戦間近のナチス占領下のオランダが舞台です。
元歌手で美しいラヘルは、ユダヤ人という素性を隠し、ひっそりと家族で暮らしていました。
ですが、いきなりドイツ軍の戦闘機に隠れ家を爆撃されてしまい、ユダヤ人を逃がす手助けをしている警察官の助言で、南部にある解放区へ逃亡することにします。
家族で夜更けにひそかに南部への船に乗り込もうとしますが、運悪くドイツ軍に見つかってしまい、船上にいたユダヤ人は容赦なく銃殺されてしまいます(lll ̄□ ̄)

ラヘルは海に飛び込んで生き延びますが、
残念ながら家族は・・・(>_<)
ラヘルはレジスタンスの一員に助けられ、名前をエリスと変えて、レジスタンスの手伝いをすることにします。捕まっているユダヤ人を逃がすために。
スパイとして、ドイツ軍のムンツェ大尉と恋人になり、ナチス党本部に潜入するエリスことラヘル。

元歌手なのでパーティで
歌ったりしますが・・・
もちろん自身がユダヤ人なことは秘密です。
利用するために近寄ったムンツェ大尉は、やさしく、ユダヤ人にも寛容で、エリスはムンツェ大尉を心から愛するようになってしまいます。
ですが、ムンツェ大尉はユダヤ人に冷酷でないために反逆罪を疑われ、エリスもユダヤ人のスパイであることもバレてしまい・・・

ふたりそろってナチスに命を
狙われるハメに・・・( ̄□ ̄;)
さらに、エリスたちの南部への逃亡が見つかったのは偶然ではなく、ある裏切り者のせいで仕組まれていたこともわかり、そこからサスペンス&スリルは加速していきます。
さて、エリスとムンツェ大尉の命と愛の行方はいかに・・・。
ポール・バーホーベン監督らしいゲスで下品な演出はこれでもかってぐらいにありますが、それと同じぐらいメッセージ性も色濃くあります。
終戦後、敗戦国となったナチス・ドイツですが、ドイツ兵の非道な仕打ちはたしかにおぞましいものでしたけど、終戦後オランダ人もドイツ兵だけでなく、ナチス・ドイツに協力した同胞のオランダ人までも・・・

↑↓こんな目に・・・

あわせていたのです( ̄□ ̄;)
あまりのひどさに、オランダ兵の将校が、
「やめろ! これではナチスと同じじゃないか!」
と声を荒げるシーンがありました。
いま香港では反体制派を取り締まるための国家安全維持法(国安法
)が施行されていますが、同じ香港出身者だというのに、当局への密告が横行しているといいます。
つまり、ドイツという国がどうこうではなく、人間は圧倒的な権力を手にしたり、大きな利益を目前にしたときには、誰しもが非人道的行為に手を染める可能性を孕んでいるのです。
国家が国民の意思を無視するようになったときの恐ろしさ・・・。それを思いつつ、この映画でハラハラドキドキしてください。