レタスチャーハン ― 2020年03月01日 12:32
当店のレギュラー・メニューに、
チャーハン・ソースチャーハン 各600円
があるのですが、
本日は日替わりメニューとして・・・
レタスチャーハン 680円
を、ご用意しました。
この他の日替わり料理としましては・・・
菜の花とカニカマのからしマヨネーズ和え 230円
いま、こういう状況ですからね、お店は普段より空いております。混んでて入れずに帰ったことがあるお客さんは、いまこそのご来店をです(^_-)-☆
恒例の『サクシネマ』です。
話題になったあのアニメ映画を、ようやく観ました。
『この世界の片隅に』(2016年)
原爆が投下されて終戦になる、あの頃の広島が舞台です。
主人公のすずは、のんびりとした性格の、絵を描くことが好きな明るい少女です。
16歳になり、そろそろ結婚を考えなくてはな・・・と家族が言っていたある日、すずにひと目惚れをした北条周作という青年が、すずの家を訪れます。
とんとん拍子に祝言をあげることになる周作とすず。
戦時中、それも太平洋戦争末期の頃の日本は貧しく暗いものでした(でしたと言っても、もちろんぼくは実体験してはいませんが)。
この頃の日本をテーマにした映画はどれもこれも、暗くて悲惨で、悲しみに満ちた物がほとんどです。
ですが、この映画はちょっと違うんです。
のんびりのんきなすずは、どんな状況でも・・・
粗末な素材でも楽しく料理を作り・・・
まわりの者を笑顔にします。
あんな陰鬱な時代でも、ささやかな喜びはたしかに存在していたし、気持ちを明るく持って生きていた人もいた・・・という、そんな人々の日常を、ちょっとコミカルに描いているんです、この映画は。
ですが、
空襲が激しくなり、とうとう原爆が投下されるに至ると、さすがにコミカルさは陰を消します。
絵を描くのが大好きなすずだったのに、不発弾の暴発で利き腕の右手を失くし(それでもすずは明るさを失いませんが)、
2発目の原爆投下でとうとう日本が降参をし、ラジオで終戦を報せる玉音放送が流れると、
「やっと戦争が終わった」
と安堵する家族をよそに、すずだけは、
「最後のひとりまで戦うんじゃなかったんかね?! いまここにまだ5人もいるのに! まだ左手も両足も残っとるのに! うちはこんなん納得できん!」
そう叫んで外に飛び出し・・・
号泣するんです。
国はずっと言い続けてきたことを簡単に翻した。だったら、なぜ大切な人がたくさん死に、私も右手を失ったのか。いったい戦争というものは何の意味があったんだ・・・。
実際はそうは口にしていませんが、そういうすずの心の叫びが聞こえてきた気がしました。
痛切でした。
痛くて、何かが切れる思いがする。まさにそんなシーンでした。
『この世界の片隅に』
大舞台で生きている一部の人以外は、もちろんぼくも含めて皆、この世界の片隅に生きています。
世界の片隅ではありますが、そのすべてが慈しむべき世界です。けっして軽んじられてはいけない世界です。
すずが教えてくれた愛すべきその片隅たる世界。それが胸にまっすぐ届いたのは・・・
すずの声を担当した
のんちゃんの力量だとぼくは思います。
まだご覧になっていない方は、ぜひ観てもらいたいのですが、
ところで、
このネコちゃんは、
この部屋の片隅で何がしたいんでしょうね(*´ω`*)