えのき豚ポン ― 2020年04月06日 13:15
本日の日替わり料理は、久々に登場のこれ↓です。
えのき豚ポン 280円
『えのき豚ポン』と縮めた料理名にしましたが、正式には、『蒸したえのきと豚肉のおろしポン酢』です(*^_^*)
蒸したやわらかい豚肉とシャキシャキのえのきを、いっしょに口中に入れて食してください。
豚肉のうまみ、えのきの食感、大根おろしポン酢のさわやかさが、三味一体となって、おいしさを演出しています。
さっぱりおいしい『えのき豚ポン』、ぜひぜひです \(^o^)/
それと、
揚げたてをご提供するこれ↓も継続販売中です。
ごぼうのうまみ揚げ 200円
いまお店はすいておりますので、ぜひ寄ってくださいm(_ _)m
ここからは『サクシネマ』です。
映画館で観たかったなぁ・・・と思えるほどの、滅多にないいい映画をネットで観ました。
『きみはいい子』(2015年)
画像中央上部に、
《抱きしめられたい。子どもだって。おとなだって。》
と、あります。
抱きしめるという行為が、いかに大事で、いかに言葉よりも多くのものを相手に伝えられるかが、この映画を観ればわかります。
あらすじは・・・
新米の小学校教師の岡野(高良健吾くん)は、真面目ですがはっきりと物が言えず、
生徒たちにもナメられてしまっていますし、
クラスに存在するいじめの問題や、面倒なモンスター・ペアレントからも言いたい放題に言われ、精神的に疲れ果てています。
さらに、
いつも放課後に校庭の隅の鉄棒付近にいつまでもいる神田くんに声をかけると、
「5時までは家に帰っちゃいけないと言われてるんです」
とのことで、看護師として働いている母親の交際相手の男が、神田くんにそう言っており、その交際相手は働いておらず、家にいつもいるのでした。
神田くんは給食費も滞納していますし、どうも夕飯もきちんと食べていないふうでしたし、
雨が降っている日にも、神田くんはいつもの場所で濡れながら時間をつぶしているので、岡野は神田くんといっしょに家に行くことにします。すると・・・
アパートの前でその交際男がタバコを吸っていて、
岡野が状況を尋ねると・・・
このように、食ってかかってくる有様( ̄□ ̄;)
岡野の話とは別に、
夫が海外に単身赴任しているため、自分ひとりで3歳の娘のあやねの育児をしている雅美(尾野真千子さん)はというと、育児で生じる苛立ちを抑制できず、
虐待同然なほど過剰なまでにあやねを叱ったり、
ときには手をあげてしまう自分に自己嫌悪し、
トイレにこもって咽び泣く・・・というのを日々繰り返しています。
で、岡野はというと、
どの問題も解決できずにいる自分の力量のなさに自信を喪失し、自宅で家族の目もかまわず落ち込みを露わにしていた岡野を見て、岡野の姉が自分の息子(岡野からは甥っ子にあたる)に、
「おにいちゃんに《がんばって》してあげて」
そう言うと、甥っ子は・・・
「おにいちゃん・・・」と寄ってきて・・・
「がんばって」と言って抱きしめてくれました。
すると、最初は「そんなのしなくていいよ」と言っていた岡野でしたが、実際に甥っ子に抱きしめられ、励まされると、心の内のダムが崩壊するかのように、思わず涙してしまうのでした(TдT)
雅美の方も、
仲良くしていたママ友の陽子(池脇千鶴さん)に、雅美があやねへの愛情を素直に表現できていないことや、その理由を見抜かれ、唐突に抱きしめられると・・・
雅美もまた岡野のように、
自然と涙してしまいます。
このふたりの物語の他に、
障害のある息子と暮している櫻井(富田靖子さん)と、
認知症で孤独なひとり暮しをしているあきこ(喜多道枝さん)
との交流など、
物語の前半は重苦しいほどの陰鬱さなのですが、後半になると・・・
暗雲が去り、
その奥にたしかにある太陽が顔を出すがごとく・・・
《生きる希望》という名の光を体感することができます(^-^)
心に残ったセリフをひとつだけ、ここに記したいと思います。
認知症のあきこが、櫻井の自閉症の息子に、
「おばさんはしあわせですよ」
と言うと、それに対し、その息子がこう言うのです。
「しあわせは、夕飯を食べて、お風呂に入って、そのあとお布団に入ったときに、おかあさんから『おやすみ』と言われたときの気持ちです」
その言葉に大いに共感しました。
子供のころ、遊んでから夕方に家に帰ると、家から夕飯のいい匂いがしてたときの気持ち・・・。あれもまぎれもなくしあわせでした。
しあわせは特別な何かではなく、いま当たり前にあるたくさんのことなのですよね(*´ー`)
そして、
ぼくの目下のしあわせは、やっぱりこれ↓ですね。
お客様からの注文で、
鉄板いっぱいの餃子を焼いているときです(*´ω`*)