オクラの肉巻き焼き2020年01月15日 12:11

本日の日替わり料理は、前回大人気ですぐに売り切れてしまい、食べたかった人にご迷惑をかけたこの2品を、再度のご提供です!


  オクラの肉巻き焼き 2本で 260円
            3本だと360円


   ほうれん草のおひたし 200円


前回食べ損ねた人は、リトライしにいらしてください♪



『サクシネマ』です。

いまは亡き、ロビン・ウィリアムズが主演&総指揮した・・・


『聖なる嘘つき / その名はジェイコブ』(1999年)


を観たことがありますか?

これはホロコーストの映画です。

1944年、ナチス占領下のポーランドのゲットー(ユダヤ人居住地区)が舞台です。

収容所に送られる列車から、家族に送り出され、ひとり逃げ出したリーナ(↑の画像の少女)は、ジェイコブ(ロビン・ウィリアムズ)と出会い、屋根裏に匿われることになります。

ゲットーでは行く先の絶望感から自殺する人が絶えず、ジェイコブは・・・


 「ソ連軍がもうそこまで進軍しているから、
  そう遠くないうちにこの戦争は終わると思う」


・・・というような明るいニュースを皆に言っては、生きる希望を与えようとします。

「どうしてそんなことを知ってるんだ?」

仲間にそう聞かれると、

「じつはラジオを隠し持ってるんだ」

ラジオを隠し持つことは禁止されていて、見つかれば銃殺されるのは必至なのです。

ですが、ジェイコブはラジオを持ってはいませんでした。嘘なのです。皆に生きる希望を与えるための嘘なのです。

実際、ジェイコブの嘘によって自殺者が減りました。ジェイコブは嘘をついていることに後ろめたさを覚えながらも、誰かが悲観するたびに嘘を重ねました。

ですが、いろいろあって、一部の人にはラジオはなくすべては皆を勇気づけるための嘘であることを告げなくてはならなくなります。

ゲットーの医師は、そんなジェイコブにこんなことを言います。

「もうここには薬も何もない。病気を治せる効果があるものは、白湯を飲ますことと、君がしていることぐらいだろう」

そう励ましてくれた医師は、ゲシュタポの将軍の命令で呼び出され、噂になっているラジオの持ち主を教えるように言われますが、教えることなく、隠し持っていた毒を飲み、自害します。

医師からラジオの持ち主を聞きださなかった将軍は、持ち主本人が出頭しなければ誰か10人を殺す、と告知したため、ジェイコブは自ら名乗り出ます。

そして、

そもそもラジオなどはなく、嘘を皆に言っていたことを告白するのですが、将軍はそれを皆の前で言うことを強要します。それはつまり、皆から生きる希望を奪い、いまさら反抗や抵抗などすることはムダだと知らしめるのが目的なのでした。

その命令にジェイコブは首を縦に振らず、そのため、さんざん拷問を受けたあげくに・・・


    無理やり、皆の前に立たされます。


「さあ、言うのだ。ラジオなどなく、すべては嘘だったと。ソ連軍や連合軍が優勢などではないと」


     皆が見つめるなか・・・


はたして、ジェイコブはどうするのでしょう?

皆の生きる希望の行方は・・・。

気になった方は映画を観てください。


ぼく的に、劇中で良かったシーンは、リーナにラジオを聞かせて欲しいとねだられたジェイコブが、ついたての向こうでイギリスの首相のチャーチルの声を真似て、ラジオからの放送のようにリーナに聞かせ、

そのあとに、ジェイコブの嘘による明るい展望に高揚したふたりが・・・


   ポルカを踊るシーンが良かったです。


どんなに苦しい状態や境遇でも、気持ちを明るく持ち、生きる希望を捨てないことの大事が、このシーンに集約されているように思えるのです。

冒頭で前述したとおり、この映画を製作総指揮したのはロビン・ウィリアムズです。彼は、生きる希望を捨てないことの大事に共感し、それを皆に伝えたくてこの映画の総指揮を執ったに違いありません。

だというのに、

この映画の公開から5年後に、ロビンはベルトを使って首吊り自殺をし、この世を去ってしまいます。享年63歳のことでした。

ロビンはレビー小体認知症(DLB)と呼ばれる精神障害を患っていて、それは自殺する数ヶ月前から悪化していたといいます。この病気は難病で、ロビンの自殺によって検死解剖がなされてようやく、病名が特定されるに至ったほどです。

ロビンは、自分の気がふれるんじゃないかということや、病気がどうにもならないことへの不安に苦しんでいたそうです。

つねに自身にまとわりつき、決して離れようとしない不安感・・・。真面目であればあるほど、それは自殺の要因になりうります。

ロビンはサービス精神が旺盛で、つねに周囲の人を楽しませようとしては、ジョークを言って笑わせていたといいます。気配りを欠かさない、他人を気にするその真面目さが、病気への不安感を増幅させたのかもしれません。

やさしくてユニークな、大好きな俳優さんで、ぼくも彼の出演する映画はよく観ています。

だからこそ、自殺という最期は残念でなりません。

残念でなりませんが、

いまはただ、彼の出ている映画を観ては、彼を懐かしみ、悼むほかありません。

きっと、いまは天国にいる人々の前で、いろいろと演じ、笑わせていることでしょう。


 ロビン・ウィリアムズは数々の作品の中で、
       永遠に生きつづけています(*´ー`)

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