鶏肉なすピーマンのチリ風味炒め2021年11月18日 12:03




本日の日替わり料理は・・・


鶏肉なすピーマンのチリ風味炒め 350円


チリ風味なのでピリ辛です。ピリ辛つながりで、もう1品。


ピリ辛こんにゃく炒め 220円
※ピリ辛なしもできます。


木曜日はヒマなことが多い曜日ですが、今宵はどうなのかなぁ・・・(*´ω`*)



ここからは『サクシネマ』です。

これは実話をもとに、それをだいぶ大きく膨らませた映画のようですが、戦争の悲惨さと無意味さが色濃く出ている戦争映画です。


『高地戦』(2012年)


停戦前の朝鮮戦争時の物語です。

最初に朝鮮半島の分断・戦争に至る経緯を簡単に。

第二次大戦の終戦後、北緯38度線から北を当時のソ連が、南をアメリカが占領することになり、数年はそのまま硬直していたのですが、1950年に北朝鮮が38度線を越えて南下を開始。朝鮮戦争が始まります。


韓国にはアメリカの援軍が参加して、戦線を北に押し返しますが、北には中国の援軍が参加して、戦線はまたもや南下します。


で、映画は1953年、両国が停戦を模索しているところから始まります。両国は38度線の山の境界線をめぐって、

「いまエロック高地は我が軍が占拠しているから、そこは我々側の領地として境界線を引いてもらいたい」

「いや、ついさっき、そこは我が軍が占拠した。だから境界線はこうなるわけだ

といった具合に、日々どころか、時間単位で、エロック高地をめぐって3年間戦いがつづけており、すでに50万人の戦死者が出ているといった様相なのでした。


山の高地という何もない場所での不毛な戦い。


軍本部は最前線にいないからこそ、メンツを保つがごとく兵士をそこに投入し、生還できる可能性の少ない戦いをつづけていますが、兵士にしてみれば、そもそも同じ言葉を話す同民族同士です。おたがいに早く停戦して生きて家に帰りたいと思っています。


作戦もくそもない、ただ突入するだけの繰り返しという肉弾戦の日々。高地なので、隠れる木々もあまりない岩肌むきだしの場所です。見えるところに敵はおり、おたがいに銃を向け合っているなか接近戦で戦うという恐怖。あっという間に、あたりは死体だらけになるという地獄・・・。


ですが、本当の地獄は敵兵士との戦闘ではなく、ゲームの駒のように自軍の兵士を扱う軍本部であったり、自分が生き残るためなら味方をも犠牲にする別部隊であったりし、兵士たちの精神はボロボロになっていくのでした。


ハリウッドの戦争映画は戦争描写のスケールの大きさに重点を置きがちですが、韓国のこの戦争映画は兵士の心理描写の重点が大きく、そもそも同じ国民同士だったのに、大国が介入したせいでその線引きを巡って殺し合わなければならなくなった悲しみと不毛さがひしひしと伝わってきました。


ちなみに、朝鮮戦争での戦争被害者は南北朝鮮で死者400万人。中国軍100万人。米軍6万3000人。戦争での離散家族1000万人です。


ハングル語という、朝鮮半島だけで使われている特別な言語。その言語を話す同民族の2国。敵同士、同じ言葉で会話をするシーンを観ていると、戦争さえなければ本当は敵ではなく仲間なんだろうに・・・と思えてなりませんでした。

興味ある方は、ご覧になってください。