納豆餃子2023年03月03日 18:47


お客さんのOくんがリクエストしてくれたので、本日より何日間か・・・


納豆餃子 340円をご提供します!


包む前の納豆餃子の具


納豆好きはこう要チェックです。

それと、レギュラーメニューの・・・


納豆オムレツ 300円や、


納豆のいそべ焼き 230円も、納豆好きは要チェックですよ(^o^)



ここからは『サクシネマ』です。

これは反戦映画の金字塔と呼ばれる作品です。製作は1930年。100年ちかく前です。この時代にこういう映画が製作され、きっちりと評価されたことが、この作品の価値を何よりもあらわしていると思います。


『西部戦線異状なし』(1930年)


映画の冒頭に、こんなナレーションが入ります。


この物語は誰かを非難したり糾弾するものではない、ましてや冒険物語などではない。戦場で死と向き合う人間にとって、人生は冒険などではありえない。これは国のために従軍し、たとえ砲弾からは逃れられても、戦争によって身も心も破壊されてしまう若者たちの悲惨な運命を描いた話である。


アメリカ製作の映画なのに、物語は第一次世界大戦下のドイツ軍を視点に描かれています。《西部戦線》とはドイツがフランスやイギリスの連合軍と戦っていたヨーロッパ西部地帯を意味します。


学校では生徒たちに戦意高揚・軍国主義・愛国精神を煽るようなことばかり教師が訴えています。


「国を守るために戦うことこそ大事だ。戦って戻れば英雄だ。両親は息子が軍人に志願することを誇りに思っている。女性はみな、軍人の男に憧れているのだ!」


それを聞き、若者の生徒たちは「志願します!」「俺も!」「俺も!」「なぁ、みんな志願しようぜ!」みたいなふうになります。


で、軍隊学校に入ってみると、近所の郵便配達の知り合いのおじさんが上官で、

「郵便屋のおじさんじゃないか、何、いばってんの(笑)」

気安く言うと、

「言葉づかいに気をつけろ! 私は上官だぞ! お前たちは国のために戦地で立派に戦う義務がある。わかるか!」


ちょっと前までは、やぁ♪みたいに会話していた間柄だったのに、そこにはガチガチな上下関係が存在しているし、あれ、なんだか思っていた軍隊ライフじゃないぞ・・・な新米軍人たち。ですが、皆で話すのは、「歩兵として前線に行きたいな。その方が、一番近くで敵を殺せるからな」とか、「早く銃を撃たせてもらいたいぜ」みたいなチャラけた会話ばかり。


で、いよいよ、戦地の前線に派遣されてみると、そこにあったのは砲弾の爆音に怯えて塹壕で身を隠し、空腹で気が狂いそうになり、毎日仲間が死に行くことの恐怖と、それが日常となると、仲間が減ったことで食料の分け前が増えたことで喜ぶといった、もはや人としての理性も失っていく狂気の地獄・・・。後々兵士として派遣されてきた郵便屋のおじさんたる上官は、いざ戦地に出ると恐怖で泣き叫びます。


ある兵士が生き残り、故郷に一時帰郷してみると、たしかに英雄扱いを受けます。ですが兵士はそれを喜べません。戦争に行くこと、そこで活躍すること、生き残ること、そのすべてが自分が戦争を経験する前と経験した後では、もう意味が違っていることを実感したからです。


学校に招待されると、3年前と同じ教師が生徒たちに、自分たちに言ったことと同じことを語っています。眉をひそめてそれを眺める兵士。

「さあ、君の話を若者たちに聞かせてくれ」

教師が兵士に言います。兵士はそれに首を振るのですが、教師が執拗に言ってくるので、「では、ほんとのことだけ言いますね」みたいなふうで、軍人に志願する気まんまんになっている生徒たちに言うのでした。


「あっちでしてきたことは、塹壕で怯え、飢えと戦い、そこで毎日仲間が死んでいくのを悲しんでいた。その繰り返しだ

「いや、話してもらいたいのはそういうことじゃなくて・・・」

その教師の言葉を遮り、兵士は言い切ります。

「でもこれが現実なんです!」


バーに行っても兵士は英雄扱いです。そこでは兵士をねぎらいつつも戦地で戦ったことのないおやじたちが、もっとこうすれば勝てるとか、いやこうした方がいい、などと、西部戦線の地図を広げて名参謀気取りで兵士に話してきます。それを聞かされていた兵士は怒鳴るでもなく、静かな口調で言うのでした。

「戦争はここから見るのとは違うものですよ」


兵士はまた戦地へと赴きます。そして、この↓名場面となります。


塹壕ののぞき窓から兵士は何かを見つけ、地獄の中に注ぐ一条の光を見るかのようにそれを眺め、そして・・・。


こんな完璧な反戦映画(この前にこの内容の本も出版されていました)が製作されたのに、世界大戦は第二次に突入し、劇中で教師が煽っていたのとまったく同じやり方で志願を募った兵士たちがベトナム戦争に参加し、そのあとは誰もが知っているとおりです。


劇中のとあるシーンをご紹介して、この映画の感想及び、いま行われているあの戦争への悲嘆とさせていただきます。


ドイツ兵士がフランス兵士と体が重なるようにして鉢合わせ、慌てて短剣で胸を刺して殺すシーンがあります。そのあとドイツ兵士は死んだフランス兵士に泣きながら謝るのです。

「許してくれ。頼むから許すと言ってくれ。何でもする。あなたの家族にも手紙を書く。面倒もみる。だから許してくれ」

そして、天に向かって問います。

「どうしてぼくたちは戦わなくてはいけないんだ? 銃や軍服を捨てれば、この人とだって兄弟(友達)になれるのに・・・」


願うは《世界平和》あるのみです。

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