厚揚げとシャウエッセンの旨辛チリトマトスープ ― 2021年07月28日 12:49
本日の日替わり料理は・・・
厚揚げとシャウエッセンの
旨辛チリトマトスープ 500円
旨辛チリトマトスープ 500円
ちくわきゅうりの
わさびマヨネーズ 220円
わさびマヨネーズ 220円
県からの要請により、8月22日まで最終入店がPM7時で閉店がPM8時なので、どうかお早いご来店を~\(^o^)/
東京オリンピックですが・・・
女子ソフトボールが金を獲りました!
ショートの渥美選手の神ゲッツーは感動的なスーパープレーでしたよね(●^o^●)
ということで、今回の『サクシネマ』は野球物、メジャーリーグの歴史を変えた選手の伝記映画です。
『42 〜世界を変えた男〜』(2013年)
↑の画像の上部に、《ただ一人、大リーグ全球団の永久欠番になった男》とありますよね。
背番号42。それは1947年にメジャーリーグで初めての黒人プロ野球選手としてデビューした、ジャッキー・ロビンソンの背番号です。
黒人はネグロリーグという黒人だけのリーグでプレーしていた時代に、ジャッキーは見出されて、自分のためにも、今後の黒人たちのためにもとがんばり、立派な成績を残し、その功績の甲斐あって、その後のメジャーリーグには黒人や有色人種の選手が増えていったわけです。
そのジャッキー・ロビンソンの努力を認め、背番号42は全球団の永久欠番になり、彼がメジャーデビューした4月15日は『ジャッキー・ロビンソンデー』として、毎年すべての選手や監督・コーチ、審判が42の背番号をつけてプレーしています。
『ジャッキー・ロビンソンデー』
映画を観ると、ジャッキーはもちろんすごいのですが、メジャーリーグに黒人を加入させるなどまだ誰も考えもしないし、そうすればひどい反発を買うとわかっていた時代に、周囲の反対を押し切って彼を加入させることを決断した名門ドジャースのGMであるリッキー(ハリソン・フォード)もすごい人だとわかります。
リッキーとジャッキー。
リッキーはジャッキーにこう問いました。
「これから大変な目にあうだろう。ひどい野次は当たり前。ホテルに君の部屋はないし、シャワー室では避けられる。悔しい想いをすることになるが、耐えられるか?」
「やり返す勇気もない男になれってことですか?」
「やり返さない勇気を持つ男になれ」
この逸話は有名な話だそうですが、歴史に残るような一歩を踏み出すためには、普通の勇気では成し得ないということを如実に表していますよね。
で、
案の定、ジャッキーはひどい差別にあいます。敵チームやそのファンからはもちろん、味方チームの仲間や監督からも最初はあからさまな差別を受けます。
「さっさと帰れ!」
「ここは、お前の居場所じゃない!」
殺害予告の手紙は殺到するわ、泊っている家から夜逃げをするハメになったり、ジャッキーの心労は想像を絶するものでした(もちろん、その風当りはジャッキーを加入させたリッキーも無関係ではありません)。
ですが、ジャッキーはその悔しさを結果で跳ね返します。
ジャッキーは打撃だけでなく、盗塁などの《走》でも好成績を残します。
差別や罵声と闘ってチームを勝利に導こうとするジャッキーの姿勢は、チームの仲間の差別意識を溶解していき・・・
肌の色など無関係に、文字通りチーム一丸になります(*´ー`)
感動的だったシーンがあります。試合後に浴びるシャワーですが、ジャッキーは黒人はどこでもそうであるように、白人は嫌がるだろうと思って、チームのみんながシャワーを終えてから最後に自分もシャワーを使っていたのですが、そのときには仲間の心がつながっていたので、
「何してんだ? いっしょにシャワーを浴びようぜ♪」
仲間のひとりがジャッキーにそう声をかけ、おそるおそるジャッキーがシャワールームに足を運ぶと、先にシャワーを浴びている仲間たちがとくにどうということもなく、当たり前のことのようにジャッキーを受け入れるのです。
ジャッキーのおかげで、黒人の子供もプロ野球選手になるという夢を持てるようになりましたし、このことは野球だけにとどまらず、白人一色だったスポーツ界に有色人種も混在しているのが当たり前になったのも、ジャッキーの功績だと言っても過言ではありません。
ですがそれはジャッキーの独力で成し得たものではなく、前述したように、リッキーのような反差別主義者の人々の後押しがあったことも忘れてはいけません。映画では、ジャッキーのそばに歩み寄った白人の男性が、彼に侮蔑の言葉をかけるのかと思ったら、
「私はあなたを応援している。才能がある人間には、黒人であろうがチャンスを与えるべきだ」
そうジャッキーを励ますシーンがありました。
それと、これは一番の功労者だと思うのですが、ジャッキーがくじけなかったのは、つねにジャッキーが倒れないように陰ながら支えていた・・・
奥様の存在があったからです。
映画公開時。ジャッキーーを演じたチャドウィック・ボーズマンとジャッキーの奥さんのレイチェル。
最後に残念なお話なのですけど、このチャドウィック・ボーズマンは、大腸がんのため2020年に43歳の若さで逝去しています。
例年なら4月15日に行われていた『ジャッキー・ロビンソンデー』が、2020年はコロナの影響で8月28日に行われたのですが、チャドウィックが亡くなったのはまさにその日でした。
なんという偶然。いえ、偶然ではないのかもしれません。不思議な縁がジャッキーとチャドウィックにはあったのかもしれません。
チャドウィック・ボーズマンのご冥福を祈りつつ、この映画をご紹介させていただきました。