もちもち太麵甘うまソース焼きそば ― 2022年10月29日 12:50
本日の日替わり料理は・・・
もちもち太麵甘うまソース焼きそば 600円
かぶとキャベツのさっぱり漬け 230円
えのきとなめこのダシ醤油漬け 180円
白菜とちくわのゴマ酢和え 230円
わさび香るアボカド白だし漬け 200円
今宵も全力でがんばります!(^-^)
ここからは『サクシネマ』です。
アイスランド、デンマークの合作映画です。地味ですが、心に残るいい映画でした。
『好きにならずにいられない』(2015年)
母親と同居で独身の43歳。肥満体形ですが、繊細で真面目。恋愛経験なしでオタク(趣味は戦争のジオラマ作り)。
そんな主人公・フーシは物静かでやさしいのに、職場(空港の荷物運搬係)では意地悪な同僚たちにからかわれ、ときにはいじめをうけたりもします。ですが、けっして怒りはしません。あきらめたように、うつむくだけのフーシ。
あるとき、母親の恋人からダンスのレッスン券を渡されます。いっつも家に引きこもってジオラマ作りばかりしてないで、外に出てみたらいい、行動しないと彼女もできないぞ、と言うわけです。
気が進まないながらも、ダンス・レッスンに行ってみるフーシでしたが、うまくダンスもできませんし、その雰囲気にも馴染めず、もちろん楽しくもなかったのですが、
ある女性・シェヴンを家まで送ってあげたのをきっかけに、
シェヴンが、ダンス・レッスンのパートナーになってくれることになるのです。
43歳にして人生初めての恋に心躍るフーシでしたが、花屋の仕事をしていると言っていたシェヴンが本当は清掃員だったことを知ったフーシが、
「どんな仕事だって、ぼくは気にしないよ」
いい意味で言ったその言葉を、シェヴンは良くは取らず、
「もう私の前に現れないで」
フーシにとって、悲しいことになってしまい、さらに悪いことには、職場の仲間が悪ふざけをして、フーシにコールガールと行為をさせようとしたり(このとき初めてフーシは怒ります)、
最近近所に越してきたばかりで友達がいないという少女・ヘラに頼まれてドライブに連れて行ったら、それが警察沙汰になってしまったり、
やっぱりシェヴンに会いたいと思って、彼女の家に行ってみると、家は荒れ放題になっていて、そこには膝を抱えて背中を丸めているシェヴンがおり、彼女は鬱になって、家に閉じこもっていたのです。
フーシはシェヴンに献身的に尽くします。そのやさしさがシェヴンの心の闇を晴らし・・・
ふたりは愛し合うようになり、
いっしょに暮らして、いつかはシェヴンの夢である花屋をできたら・・・という夢を語り合うまでになるのですが、43歳で初めての恋はそう易々とは結実しません。
容姿はいまいちでも誰よりも心やさしいフーシを、タイトル通りに《好きにならずにいられない》思いで応援しつつ映画を見守ることになります。
〈フーシの恋がうまくいきますように・・・〉
こんないい人間がしあわせにならないなら、神も仏も人間が創造した偶像だぞ、頼むよ、マジで・・・。そういう願いで映画の展開を観ていると・・・。
すると、どうなったのかは、映画をご覧ください。良くも悪くも、フーシは初めての恋を通して、新しい人生を歩みだしますので。
こんな容姿の中年男性を主人公にした映画は、日本ではあまりヒットしないように思います。テレビ・ドラマでも、冴えない男女が主人公という設定でも、たいてい美男美女がさえない男女を演じているだけですし。
ですがこの映画は、2015年の北欧映画ではナンバー1ヒットを記録したそうです。北欧では、外見よりも中身を重視する人間性なんですかね。だったらぜひとも北欧に住みたいなぁ・・・と思うサクサクマスターなのであります(*´ω`*)