カレー風味の新玉ねぎマリネツナサラダ2022年04月13日 15:22




本日の日替わり料理は・・・


カレー風味の新玉ねぎマリネツナサラダ 280円


塩オクラの昆布漬け 220円


丸ごとアスパラ肉巻き焼き 1本200円
             2本380円


この他の日替わり料理もあれこれ用意して、春うららで皆さまのお越しをお待ちしております(●^o^●)



ここからは『サクシネマ』です。

これは世界的なハンバーガーチェーンのマクドナルドが1950年代に大成長を遂げた、そのときの様子と言うか、事情を描いた映画なのですけど、観てもらえばそりゃそうだろうなとわかるのですが、この映画はマクドナルド社は非公認となっています。


『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(2016年)


1954年、当時52歳のレイ・クロックはミキサーを販売する会社を経営し、自らが営業をして回っていました。


そんな零細でさえない営業マンだったレイが、


どうやって世界一の創業者(ファウンダー)になれたのか、


その劇的な人生を描いたのがこの映画です。


有名な話なので皆さんも知っているでしょうけど、マクドナルドはレイがゼロから創ったのではありません。


ある日、レイに6台のミキサーの注文が入ります。6台!?と思ってその店に確認の電話をすると、「いや、8台にしてくれ」と言うので、どんなに流行っている店なのだろうと見に出かけたそこにあった店がマクドナルド兄弟が経営しているバーガー店で、そこにはすでに・・・


大行列ができていましたヽ(#゚Д゚)ノ


それまでのこういう店は、店内に入り、座って注文し、皿に乗ったハンバーガーがフォークとナイフと共に提供されるスタイルで、注文して出てくるのに30分近く待つのが当たり前でした。


なのに、このマクドナルド兄弟の店はというと、イートインのスペースはなく、自分たちで並んで注文するスタイルで、そんな店を見たことがなかったレイは、


注文のしかたがわからず、あれこれ店員に質問します。


「フォークとナイフは?」

「紙に包んであるので、そのままお食べください」

「席がないようだけど、どこで食べれば?」

「ご自分の車の中か、そこのベンチでどうぞ

で、注文してわずか30秒で渡されたバーガーを食べてみると・・・


「味も完璧だ!」


ここで初めて自分がミキサー販売の人間だということを名乗ると、厨房にいたマクドナルド兄弟はフランクに店内を見学させてくれました。


「店内のシステム(オペ―レーション)も完璧だ!」


そこには効率を追求して完成されたオペレーション・システムがあり、どんどん焼かれたバーガーや揚げたてのポテトが、流れるように出来上がっていたのです。


レイはマクドナルド兄弟のハンバーガーの味とそのシステムに感激し、


フランチャイズ化して、全米に、いや世界中に店舗を展開した方がいい、絶対に成功する!、と兄弟に熱く語ったのですが、


「店の質の維持が難しいからダメだ」と兄弟から反対されます。


マクドナルド兄弟は目先の利益よりも、味・素材・サービスの質にこだわっていたのです。


ですが、レイの熱意に根負けするかたちで、フランチャイズ化の契約をレイと交わします。ここからレイは52歳とは思えないほどの活力でフランチャイズ店を増やしていきます。


アメリカの地図を壁に掲げ、そのあちこちに店が増えていくことに歓喜するレイでしたが、


その労力の割に自分の取り分が少ないことに不満を覚えたレイは、マクドナルド兄弟にはないしょで自分が作った会社経由でフランチャイズ契約を増やしていくことで利益を拡大させ、兄弟がそれに気がついたときには、兄弟が経営していた数店舗の店以外はレイの会社のフランチャイズになっており・・・


で、どうなったかって?

有名な話なんで知っている人が多いでしょうから、その顛末を書きますね。知らない人で、映画を観て知りたい人は、ここから先は読まないでください。


裁判をしても勝ち目がないことは歴然だったので、マクドナルド兄弟は泣く泣く金銭で和解をします。兄弟はそれぞれいまの価値で20億円以上の小切手をもらい、自分の店以外は正式にレイの会社のフランチャイズとなります。そして・・・


兄弟は自分たちの名前の店名を使えなくなります。


このときのふたりの悔しさとやるせなさがないまぜとなった表情がなんともいえませんでした。


ふたりは誇りある自分の店の店名を奪われ、代わりに別の店名をつけて店をつづけましたが、すぐそばにマクドナルドの店が出店をし、ものの数年で兄弟の店は閉店してしまったそうです(>_<)


兄弟がレイと知り合わなければ、いまのような世界一のバーガーショップにはなっていなかったでしょう。そして一人頭20億円という大金を得ることもなかったと思います。ですがその代償として、自分たちのバーガーをおいしそうに食べるお客さんを眺めながら働くという、お金には代えられない生きがいを失ったともいえます。


どちらがしあわせかは、人それぞれでしょうけど・・・

ぼくは今年《まん防》で2ヵ月ほどお店を休みました。で、2ヵ月ぶりにお店を再開すると、「待ってましたよ」とか「これでまた餃子が食べれるわ」とか「がんばってくださいね」とかお客さんの皆さんが言ってくれて、その感激はお金には代えられない価値があり、お店で働けていることの喜びをかみしめました。

だから、マクドナルド兄弟の無念がよくわかります。ですが・・・

20億円ですもんね。20億円!(ノ´□`)

20億円あったら、毎日リッチなサウナ行けるしな~、もう家の風呂なんて入らないだろうな、なんて思っちゃいますね(笑)