特製マカロニサラダ2018年08月02日 11:54

今日の日替わり料理は、このHP&ブログを毎回見てくれている人はもうご存知の大人気メニュー・・・


    特製マカロニサラダ 250円


わかりやすくマカロニサラダといネーミングにしていますが、実際はマカロニではなく、蝶ネクタイに似た形のファルファッレというパスタを使っています。


        ファルファッレ


このファルファッレは、羽にあたる薄い部分は柔らかいのに、中心部は歯ごたえが残っているという、独特の食感が持ち味のパスタです。

売り切れ必至なので、早い者勝ちですよ~(^o^)



異常なほどの猛暑&酷暑なこの夏季は、水分だけでなく塩分も摂取しないとダメですよ~と、いろんなメディアで報じられているので、皆様も留意しているとは思いますが、

今日は塩にまつわる歴史の雑談を少々。

《敵に塩を送る》・・・敵対する相手が困っているときに、逆に手助けをすること。

この言葉の語源は、歴史に詳しい方は当然ご存知でしょうが、歴史にうとい方のために時系列で詳しくご説明しますと、


事の発端は、《風林火山》で有名な無敵の騎馬隊を誇る甲斐の武田信玄が、当時三国同盟を組んでいた駿河の今川家を見限り裏切ったために、それに怒った今川家と相模の北条家が武田家に塩を売らないという《塩留め》をしたのです。

甲斐には海がありませんので、自分の領地では塩を作れず買うしかなかったため、この塩留めは大いに困りました。

当時における塩というものの存在は、調味料としてだけではなく、塩蔵して保存食を作るための防腐剤としての役目もあったので、

塩がない → 味気ない食事になる → 食料の保存もきかずに食糧不足になる → 甲斐の領民も困るし、兵の士気も下がる

ということで、たかだか塩でも、当時では効果的な兵糧攻めだったのです。

そこで、当時お互いに認め合うライバル関係だった越後の上杉謙信が、領民まで苦しむのはかわいそうだと甲斐に塩を送ってその窮状を救った、という話からの《敵に塩を送る》なのですが・・・


       《敵に塩を送る》


ここから先の話は歴史に詳しい方はご存知でしょうが、そうでもない人は知らないかもしれませんので、お話しますね。びっくりしますよ。

実際は、上杉謙信は甲斐に塩を送ってはいません。駿河と相模は塩を売らなかったけど、越後は《塩留め》にのっからずに塩を売っただけの話なんです。

しかも、甲斐の足元を見て、相場より高く塩を売ったそうです(# ゚Д゚)

〈なんだ、《敵に塩を送る》の話から上杉謙信は義侠心の強い人だとばかりに思っていたけど、そうでもないじゃん〉

そう思った方のために、補足しておくと、上杉謙信は実際に義侠心の強い人でした。

武力に自信があったオラオラ系の武田信玄が領地拡大のために裏切り上等で戦をしまくっていたのに対し、上杉謙信は自身の私利私欲のための戦は決してせず、周囲の国から頼まれれば援軍として戦に参加してあげたほどで、実際あの有名な『川中島の戦い』も、甲斐に領地を攻め込まれた信濃を助けるための援軍としての戦だったのです。


塩留めされた甲斐に塩を売らないこともできたのに、そうしなかったのは、義の心に反するというのと、塩を高く売ることで自国の越後の領民の貧困を救うという、甲斐越後双方ウインウインの方法を選んだからなのです。

実際、武田信玄も上杉謙信が義侠心に厚い人間だと認めていたようで、生前、武田家の跡を継ぐことになった勝頼に、

「困ったことがあったら上杉謙信を頼れ」

と言っていたそうです(・o・)

・・・ということで、《敵に塩を送る》は間違いで、実際は《敵に塩を売る》が正解。塩を送ってはなく、売ってあげただけの上杉謙信ですが、彼は狭量ではなく、義侠心に厚い人格者だったということは間違いがない、というお話でした(^-^)


こういうふうに、史実をちょっとねじ曲げて美談にして伝わっている・・・というのは、けっこうよくある話で、

「1本や2本の矢ならたやすく折れるが、3本束ねた矢なら折れはせん。だから、お前たち兄弟3人が力を合わせるのが肝心なんだ」

自身の死に際にそう教えたいう、毛利元就の・・・


      《三本の矢》のお話も、


実際は、作り話なんです。

というのも、毛利元就は長生きで74歳まで生きたのですが、息子の隆元は父親より早く他界していたからです。

この《三本の矢》の逸話は、のちになって江戸時代につくられたと言われています。

ちなみに、

Jリーグのサンフレッチェ広島の《サンフレッチェ》とは、イタリア語で矢を意味する《フレッチェ》と3(さん)から《サンフレッチェ》で、毛利元就の《三本の矢》の故事にちなんだクラブ名称であり、


マークにもこうして三本の矢が描かれているのですが、


クラブ公認のグッズとして、《三本の矢》ならぬ《三本の箸》というのを販売しているらしいのですけど、

なぜ矢ではなく箸なのかもビミョウですが、


   画面右の商品説明のところの・・・


《2セットご購入していただくと3膳の箸としてお使いいただけます》

というのは、言われなくてもわかるし、3本の箸ではなんだか不完全なことを自ら吐露してしまっているような感じなので、これまたちょっとビミョウだなと、ぼくは思います(笑)

ですが、もしサンフレッチェ広島の試合を観ることがあれば、コレ買ってしまうかもです(*´艸`*)