野菜を摂りましょ♪ ― 2019年05月17日 11:57
野菜を摂取しましょう・・・ということで、
本日の日替わり料理は、自家製お漬物の・・・
かぶときゅうりのさっぱり漬け 200円
毎回人気の・・・
カレー風味の
新玉ねぎのマリネサラダ 230円
それに、
当店のサクサク餃子 280円は、
野菜:肉が約8:2の割合で入っていますので、野菜が足りない人にはぜひぜひです(^o^)/
今回も映画を紹介しちゃいます。
観劇後、予想していたのとは違う種類の感動が押し寄せました。
『ルーム』(2016年公開)
ジョイは17歳のときに中年男のニックに拉致され、天窓からしか光りの差し込まない納屋に7年間も監禁されています。
その7年間で、ジョイは憎き監禁男の子供を出産しています。その子供は男の子で名前はジャックといいます。
映画は24歳になったジョイと、5歳のジャックの朝の光景から始まります。
「おはよう椅子。おはようベッド。おはようトイレ・・・」
ジャックは部屋の中にある物すべてに、朝のあいさつをして回ります。それが日課なのです。
ジャックはその監禁部屋から1歩も外に出たことがなく、そのためにその部屋が《世界》そのものであり、天窓から見える空は、その《世界》の景色でしかありません。
テレビはあるのですが、ジャックにはテレビに映し出されているそれが《外の世界》のことだという認識はなく、あくまでもテレビという玩具が映し出している虚構だとしか思っておらず、この世には自分とママと、食べ物を運んでくる監禁男のニックしか人間はいなくて、部屋の外には何もないと思っているのでした。
結果として、ふたりはこの監禁部屋から脱出するのですが、だからこそのDVDパッケージの画像のキャッチ・コピーにある《はじめまして【世界】》なのです。
で、
監禁部屋から脱出し、ふたりは涙ながらに自由を手に入れ、そしてエンディング・・・なのだろうと思っていたら、そうではないんです。
映画の真ん中あたりで脱出には成功するのです。
ジョイは両親に再会しますが、ジョイだけでなく、両親も心に傷を負っており、
マスコミの興味本位な報道や取材。
孫のジャックが監禁男との子だという事実への、両親(とくに父親)の葛藤。
《本当の世界》に触れることになったジャックのとまどい。
なんとしても生き延びジャックに《外の世界》に連れ出してやりたいと、それだけを願って生きてきたジョイは、それが叶ったいま、自分の存在価値を見失いそうになり、
そんなときに、テレビのインタビュアーの無神経な言葉のせいで、ジョイは自殺を図ってしまうのでした。
《今の世界》と《あの世界》と、いったいどちらがしあわせだったのだろう・・・と、くらべるまでもないことで思い悩むようになるジョイ。
ふたりだけだった《あの世界》。
卵の殻で飾りを作るふたり。
その思いはジャックも同じだったようで、
あるとき、
ジャックが言うのです。
「あの部屋を見に行こう」と。
普通なら、7年間も(ジャックにしてみれば5年間ですが)監禁されていた場所など二度と見たくはないでしょうが、いまのふたりにとって、もう一度かつての自分たちの《世界》を再確認しなければ、本当の意味での脱出にならなかったのでしょう。
ふたりは、あの忌々しい納屋に行きます。
そして、ふたりは・・・。
ここで、ぼくは涙していたのですが、その涙がなんともいえず複雑な涙で、
涙しながら、ただ、こう思ってました。
ふたりの《これからの世界》がステキでありますように・・・と。
普通の生活・・・。
それをできているだけで、すでにしあわせなのだということを、家族や友人や、自分を支えてくれている人に感謝しなくちゃいけないと、そう思わせてくれる映画でした。
ぜひご覧になってください(^-^)