『エターナル・サンシャイン』 ― 2017年05月18日 15:27
今日の日替わり料理は・・・
クリームシチュー 280円
クリームシチューを食べると体が温まりますが、ぼくは先日なんとも型破りなラブストーリーを観て心が温まりました。その映画は・・・
『エターナル・サンシャイン』です。
主演は『マスク』のジム・キャリーと、『タイタニック』のケイト・ウインスレットなのですが、
ジム・キャリーはこの映画ではいっさいコメディ的な演技をしていません。あの大口を開けてするオーバーな表現はなく、本格的に演技をしています。
ちょっと難しいラブストーリーなんです。わかりにくいというか、冒頭から《仕掛け》がしてあって、全部わかってから、もう一度最初から観たくなるような・・・。
ネタバレ的なことが多いので、そこには触れないようにざっくりと内容をご紹介しますと、
ジョエル(ジム・キャリー)とクレメンタイン(ケイト・ウインスレット)は恋人同士なのですが、最近ずっと仲がうまくいっておらず、ある晩ひどい喧嘩をして、とうとうクレメンタインは家を出て行ってしまいます。
翌日、ジョエルが謝るためにクレメンタインの職場(書店)に行くと、クレメンタインはジョエルをまったく知らない人のように扱います。
あなたとはもう他人なのよ、というのではなく、本当にクレメンタインはジョエルを知らないのでした。
というのも、クレメンタインは特定の記憶だけを消してくれるという『ラクーナ社』というところで、ジョエルに関する記憶を消去してしまっていたからなのです(lll ̄□ ̄)
つねに喧嘩ばかりになってしまうことの繰り返しだから、もう終わりにした方がいいと思ってはいても、やはり愛する気持ちもあり、彼を思うと苦しいばかりだから、もういっそのこと完全に彼を忘れてしまおう・・・
クレメンタインはそう思ったのです。このときの懊悩は映画では描かれていませんが、想像すると胸が苦しくなります。
で、
ジョエルはどうしたかというと、
クレメンタインが自分のことを完全に忘れようとしたことのショックから、自分も『ラクーナ社』を訪ねて、彼女に関する記憶を消去してもらうことにするのです(>_<)
記憶消去中
ここからはジョエルの記憶の映像の話になるのですが、
記憶消去の施術中に、脳裏の中のジョエルはクレメンタインとの数々の思い出の場面に遭遇します。
しかし、その思い出の記憶はどんどん消されていき、ジョエルとクレメンタインは自分たちを取り巻く人物や景色が消去されていくなか、自分たちも消されないように逃げ惑います。
ふたりの《いい思い出》のひとつに、クレメンタインのお気に入りの場所である、凍った川の氷上でふたり寝そべるという思い出があります。頭上に星が瞬くなか、ふたりは静かに会話します。
そのときのジョエルのつぶやきがロマンティックなんで、英文と日本語の両方を表記します。
I can die right now.(今すぐ死んでもかまわない)
I'm just happy.(ただしあわせなんだ)
I've never felt that before.(こんなふうに感じたことはなかった)
I'm just exactly what I want to be.(ずっとこんなふうになれたらと思っていたんだ)
愛するということはシンプルで、何も特別ではなく、安寧で、静謐で、ただそう感じることなんだって・・・。そう思うと、胸も目頭も熱くなりました(ノдヽ)
そして、脳裏の中のジョエルは覚醒し(夢の中の自分がこれは夢であると気づくように)、施術中の博士に聞こえてくれとばかりに叫びます。
Please let me keep this memory.(お願いだ。この記憶は残しておいてくれ)
Can you hear me?(聞こえるか?)
I don't want this anymore.(もうこれ以上消して欲しくないんだ)
もちろん、ジョエルのその叫びは博士には届きません。博士は脳の中のジョエルが逃げるせいで、通常のように簡単に記憶を消去できないことに戸惑いつつも、懸命に任務を遂行し続けます。
ジョエルにとっては、唯一の宝物であるクレメンタインとの思い出が次々に消去されていきます。ジョエルは記憶の中のクレメンタインの手を引き、あがくように逃げます。
この説明だけでは、ちょっとピンとこず、???だと思うのですが、このあとどうなるのか気になりません?
映画観てください(^_-)-☆
もしくは、
咲々餃子に来て、ぼくに聞いてくださ~い(*´∀`*)
前述の、凍った川で寝そべるシーン。
「知ってる星座は?」
ぼくなら、こう答えます。
「ギョー座(餃子)かな」(*´艸`*)