葉付きにんじんと長ネギのチヂミ2017年05月29日 14:00

今日の日替わり料理は、


 この葉付きにんじんの葉も入れて作った・・・


 葉つきにんじんと長ネギのチヂミ
            (2切れ) 250円


本日限りですので、ぜひ食べに来てください(^-^)


ここからはいつもの雑談なのですが、

先日89歳でお亡くなりになったロジャー・ムーアさんのことをちょっと書きたいと思います。

ロジャー・ムーアといえば、やっぱり007です。1973年から1985年までに製作された007シリーズ7作品に出演しています。


    007のロジャー・ムーア


ぼくが少年時代にテレビで観ていた007はたいていロジャー・ムーアでしたので、ぼくにしてみれば007 = ロジャー・ムーアな感じです。

彼は人格者で、そしてとてもユーモアがあり、皆から好かれていたそうです。

そのユーモアあふれるエピソードをひとつ紹介します。

ロジャー・ムーアの大ファンだったヘインズさんは、彼が7歳のときに空港でロジャー・ムーアを見かけたことがあったそうです。

ヘインズさんは祖父といっしょにおり、祖父にこう言いました。

「あそこにいる人は有名な人だから、いっしょにサインをもらいに行ってくれない?」

祖父は007も、ロジャー・ムーアも知らず、ロジャー・ムーアの前に孫のヘインズさんを突き出し、

「孫が、あなたは有名人だって言うので、これにサインしてやってくれませんか?」

と、航空券を差し出してお願いしました。

ロジャー・ムーアは快諾して航空券の裏にサインをしたのですが、ヘインズさんはそのサインを見て顔を曇らせました。

憧れの人がサインしてくれたのに、どうして顔を曇らせたかというと・・・、

そのサインが《ジェームズ・ボンド》ではなく《ロジャー・ムーア》だったからです。

そうなのです。ヘインズ少年は、ロジャー・ムーアがジェームズ・ボンドそのものだと思っていて、ロジャー・ムーアという名前すら知らなかったのです。

ヘインズ少年はサインの名前が違うと祖父に訴えました。すると、孫が可愛い祖父は、またもやロジャー・ムーアにこう言いに行きました。

「孫が言うには、サインの名前が違っているそうで。あなたの名前はジェームズ・ボンドだって言うんですよ」

一瞬で事を察したロジャー・ムーアは、ヘインズ少年を手招きして呼び寄せると、身を屈め、左右に視線を走らせてから、彼の耳元でひそひそ声でこう言ったそうです。

「私は《ロジャー・ムーア》という名前でサインしなければならないんだ。ブロフェルド(007に敵対する悪役の名前)に居場所がバレてしまうかもしれないからね。お願いだから、ジェームズ・ボンドを見たことは誰にも言わないでおくれ」

〈そういうことか・・・〉

ヘインズ少年は事情を理解し、「わかりました」と返答すると、ロジャー・ムーアは彼にありがとうという意味の無言の礼を返したといいます。

ヘインズ少年は007といっしょに任務を遂行しているような気分になり、心臓がバクバクしたまま祖父のところに戻りました。

祖父の、

ジェームズ・ボンドのサインをもらえたかい?」

という問いかけに、彼はこう答えました。

「ううん。あの人はジェームズ・ボンドじゃなかったよ」

どうですか? ロジャー・ムーアなかなかでしょ(*´∀`*)

ただ、

話はこれで終わりません。

30歳になったヘインズさんは脚本家になっていて、あるとき仕事でロジャー・ムーアとふたたび対面する機会に恵まれました。

仕事の関係者がほかにもいるなか、ヘインズさんは雑談として自分が7歳のときの前述の思い出話をロジャー・ムーアに話しました。

すると、ロジャー・ムーアは、そうかい! それはすごいね!・・・ではなく、

「私は記憶にないけれど、君がジェームズ・ボンドと会えたことを喜ばしく思うよ」

ちょっとそっけないふうに答えたのですが、

仕事を終え、ロジャー・ムーアが自分の車に向かうためにヘインズさんの横を通り過ぎようとしたときに、彼は足を止め、

あのときの空港のときと同じように、

左右に視線を走らせてから、

ひそひそ声で、

「もちろんあのときの君とのことは覚えていたよ。だけど、さっき私が記憶にないと言ったのは、彼らのなかの誰かがブロフェルドの部下とも限らないからさ」

このときには、ロジャー・ムーアはもう007ではなくなっていたというのに、このユーモアですよ(*´ω`*)

ぼくもロジャー・ムーアを見習い、いつまでもユーモアを忘れないようにしたいと思います(*´ー`)