いも煮汁2020年10月15日 14:28

本日の日替わり料理は、あったまってくださいの・・・


  里芋・牛肉・こんにゃく・キノコの・・・
         いも煮汁 350円


キノコつながりで・・・


    まいたけのチーズ焼き 280円


     えのき豚ポン 280円


この他にも、あれやこれや用意してますので~(^o^)/



ここからは『サクシネマ』です。

実際に起こった1962年のキューバ危機をめぐるケネディ大統領と政府閣僚、軍幹部たちとの緊迫したやりとりを描いた映画です。


     『13デイズ』(2000年)


1962年10月14日(昨日ですね)。アメリカ空軍の偵察機がキューバ上空を撮影した写真で、ソ連の核ミサイル基地が建設されようとしていることが判明します。


キューバからだと、アメリカ本土に着弾するにはほんの数分しかかかりません。なんとしてでも阻止しなければ、アメリカにしてみれば喉元にナイフを当てられているような状況になってしまいます。




早急に緊急危機管理チームが結成され、チームはこれから13日間に及ぶアメリカの、いや世界的な核戦争に及ぶかもしれない世界の危機を回避するために奔走することになります。


       「やっべぇことになったぞ」
   中央がジョン・F・ケネディ大統領。
   左は弟で司法長官のロバート・ケネディ。
   右は大統領特別補佐官のケネス・オドネル。


軍幹部は、発射台が完成していないうちに空爆をしましょう、と進言します。そうでないなら、これ以上ソ連からの物資がキューバに運び込まれないように海上封鎖しなければ、と。


「裏庭を掘り返す赤犬を撃ち殺すのは当然のことです」
 と、空爆命令を欲しがる軍の幹部。


「空爆を行えば、引き起こされる結果はわかっている」
 と、ロバート司法長官。


軍はそれが仕事ですからね、先手必勝だとばかりに空爆の必然性、正当性を主張します。

迷いに迷った結果・・・

まあ結果は公然の事実ですから、ネタバレにはならないので書きますが、ソ連はキューバのミサイル基地建設を中止し、アメリカはその代わりに、キューバへの侵攻をしないことの確約と・・・


トルコに配備していたミサイルを撤去するのですが、


とにかく、一歩間違えば核を使った第三次世界大戦になるかもしれないという恐怖感が、映画からひしひしと伝わってきました。


単純に映画を観れば、ソ連はすることが乱暴だなぁと思ってしまうかもしれませんが、ソ連の鼻先であるトルコにミサイルをずいぶん先に配備していたのもアメリカ(国連ということになっていますが)だし、


経済支援を受ける形でアメリカに実質的に支配されていたキューバが、カストロやチェ・ゲバラなどの革命家によって脱アメリカし、アメリカからの圧力に抵抗する形でソ連と手を組んだのも、アメリカの横暴さが招いた事態なわけだし、


映画ではケネディ兄弟がハト派的に、穏便に慎重にキューバ危機を回避したように描かれていますが、のちに、ケネディ大統領は最初は空爆が最善だと考えていたことや、ロバートはさらに過激にキューバ侵攻まで唱えていたことが判明しています。


いろいろ思うことはありますが、ひとつだけはっきり言えることは、人類はもっと危機的意識を持たなければいけないし、武力を外交カードに使用するというのが、人道的・倫理的にナンセンスだし、恥ずかしいことだと認識しなければいけないということです。


国と国は自由競争でありながらも相互扶助をしつつ、平和的な均衡を保っていく・・・

・・・なんて、机上で言うのは簡単ですが、実現するのはたやすくはありませんよね。国家間どころか、近しい人間同士の諍いが、なかなか解決しないのがいい例です。


周知のことですが、ケネディ大統領はこの約1年後、1963年の11月22日にダラスで暗殺されてしまいます。

ケネディは政治的な手腕よりも、リーダーシップとカリスマ性が突出していた、というのがケネディ評のようです。


キューバ危機を回避できたのは、ケネディが部下たちの意見をきちんと聞き入れたからだし、政治的な手腕は賢者の声を無視しなければなんとかなるでしょう。ですが、国民の心や、諸外国のトップの心を魅了するリーダーシップやカリスマ性は、天賦のものです。そういう意味では、ケネディ大統領が暗殺されなければもっとアメリカは・・・と思わずにはいれません。

ですが、

不可解なあの暗殺の真相が明確にされない(ウォーレン報告書のすべてが開示されない)のが、アメリカが抱える大きな闇と、他の何よりもの恐怖なのかもしれないとも思ってしまいます。


現在の日本は、戦後最悪となっている日韓関係や、キューバ危機と同様に、数分でミサイルが届く距離にある北朝鮮の核ミサイル問題など、バッドエンドにならないための危機回避をすべき事項が山積されています。


目下のコロナ対策、防衛問題、外交問題、経済回復、被災地の復興問題、高齢化社会への対応など、総理ひとりではなんとかできはしないので、閣僚及び全政治家が力を結集して、各問題を最良化していくことを望みます(*´ー`)