白菜とちくわのゴマ酢和え ― 2022年10月28日 11:21
本日の日替わり料理ですが、地味にうまいとはこういう料理のことだと思います。

白菜とちくわのゴマ酢和え 230円
この他には、昨日に引き続き・・・

えのきのダシ醤油漬け 180円

なすピーマン焼き 280円
今宵、いい夜になりますように・・・(*´ー`)
ここからは『サクシネマ』です。
これはサスペンス映画の体裁を成していますが、実際はリアリティ溢れるヒューマンドラマです。

『プリズナーズ』(2013年)
《愛する娘を奪われた時、父が踏み越えた一線とは。》
《この映画、ひと事じゃない。》
こんなコピーが書かれてあるこの映画、小さな子供がいる親が観たら、たしかにひと事とは思えないんです。
で、あらすじはというと・・・

ケラー(ヒュー・ジャックマン)は妻と息子と、まだ幼い娘アンナの4人家族。
感謝祭の日の昼間に、仲良しの隣人一家とお祝いをしていたところ、アンナと同い年の燐人の娘のジョイの姿が見えなくなっていました。
両家で必死になってふたりを探したのですがアンナとジョイは見つからず、家の近くに留まっていた不審なキャンピングカーがなくなっていたので、それに乗せられて連れ去られたに違いないと思ったケラーは警察に通報します。
この事件の担当にあたったロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)は、その日の夜にはそのキャンピングカーを見つけ出し、尋問をしようとしたらキャンピングカーにひき殺されそうになります。キャンピングカーは木に激突し、運転手は逮捕されます。
これはもうこの運転手が犯人に違いないな、いきなりひき殺そうとするなんて怪しさ満載じゃん、そう思って観ていると、運転手は10歳程度の知能しかないアレックスで、ほとんど口をきかず、ただ「やってない」と言うだけなのでした。

自身もひき殺されかけたロキ刑事は、相手が知能レベル10歳だろうが容赦なく自白を引き出そうとしますが、証言も取れなければ、決定的な物証も出ず、釈放せざるを得なくなります。

「私にもあいさつぐらいしか口をきかないけど、やっかいなことはしない子よ」
アレックスの母親代わりの叔母のホリーは、警察にそう言います。
ロキ刑事はアレックスは限りなく怪しいけれど、物証もないし、運転免許こそあるにせよ、知的年齢が10歳程度のアレックスに物証がゼロの犯罪ができるとも思えず、他の犯人説を考え、捜査するのですが、

アレックスが犯人だと疑わないケラーは「犯人が見つかるまでは(アレックスを)拘束しろ」と、ロキ刑事に命じます。
ですが、はい、そうします、とはいきません。ケラーにはアレックスが犯人だと信じる理由があって、それは釈放時にアレックスに、
「あの子たちに何をした!?」と詰め寄ったら、
「僕がいる間は泣かなかった」と答えたからなのでした。
ロキ刑事はアレックスに注意を払いながらも、別の犯人捜しに懸命になっていましたが、ケラーにしてみればとにかくアレックスに力づくでも娘たちの居場所を吐かせるべきだという怒りと焦りの念が抑えきれず・・・

「いますぐ娘たちの居場所を言え!」
ケラーにどんなに恫喝されてもアレックスが何も言わずにいると、ケラーは・・・

アレックスを監禁!ヽ(#゚Д゚)ノ
「娘たちはどこだ! 言えば、いますぐ帰してやる!」
それでも何も言わないアレックス。言うのは「たすけて・・・」だけ。
どこかで監禁されてるであろう娘・・・。日々衰弱して命の危険を考えると、とにかく早く見つけ出さなければ・・・。

ケラーはアレックスを殴っては「さあ、言うんだ!」を繰り返します。
ですが、アレックスは口を開かず・・・

これ以上殴ると死んでしまう・・・。
《愛する娘を奪われた時、父が踏み越えた一線》とは、つまりこういうことです。
ケラーがアレックスを犯人だと信じて疑わない理由は、前述した「僕がいる間は泣かなかった」という言葉ともうひとつ、それはアレックスが娘のアンナが歌っていた替え歌を口ずさんだからでした。
自分がさらわれた娘の親なら、この2点の不審があるアレックスを無視できないでしょうし、怒りに我を忘れるかもしれません。ですが、さすがにケラーは暴走しすぎで・・・。
さて、アレックスは子供たちをどうしたのでしょう? 彼は犯人だったり、それに加担しているのでしょうか?
真相は映画を観てください。戦慄の結果が待ち受けていますので。とにかくヒュー・ジャックマンの迫真の演技が見事な作品でした。