キノコの料理2019年03月10日 12:54

本日はキノコの料理を3品ほど、ご紹介させてください。

最初は、本日の日替わり料理の・・・


    エリンギの鉄板焼き 250円


あと、最近は連日でご提供している・・・


    土鍋DEえのき豚ポン 320円


    もちもち焼きエノキ 230円


キノコはヘルシー&おいしーで、GOODですよね(●^o^●)



映画の話なんですが、一昨日から公開が始まった・・・


 クリント・イーストウッド監督作の『運び屋』


が、スリリングでおもしろいという評判です。

ぼくも観に行こうと思っているのですが、観るかどうか迷っている人は、クリント・イーストウッドが監督&主演&した、これ↓を観れば背中を押されると思います。


       『グラン・トリノ』


この映画はクリント・イーストウッドの監督作品としては、ぼく的には圧倒的にNO.1だと思います。

人生の悲哀、友情、社会問題、信仰、平和、生と死・・・この他にもいろんなことが、説教くさくならずに見事に配置されていて、映画を観終わると、ミストのように自然にそれらを吸収していることに気がつくでしょう・・・

なんて、

いまぼく、

《うまい言い方したでしょ♪》

みたいなドヤ顔になりつつ(笑)、あらすじを紹介させてただきますが、

ウォルト(クリント・イーストウッド)は愛する妻を亡くしたばかりの退役軍人で、現役の頃は自動車の整備工をしていた人物です。

彼は頑固で、無愛想で、口が悪いという、3拍子そろった、常にしかめっ面をしたとっつくにくい老人で、それゆえに、息子家族やその孫たちはもちろん、近隣の住民にも嫌われています。


ウォルトの暮す地区は移民が多く、隣人はモン族というアジア系の家族が住んでいて、それ以外にもメキシコ系、黒人系、イタリア系と、この地区にはいろんな人種がそれぞれのコミュニティーを作っては、対立しながら暮しています。

ウォルトは人種差別主義者で、そういう自分たち白人以外の人間をバカにし、忌み嫌っていました。

ですが、

ひょんなきっかけで、ウォルトはモン族の人々と交流するようになり、自分が思っていたよりも彼らはいい人々であることを知り、長年人種差別をしていた自分に疑念を抱き始めます。


そのモン族の人々のなかで、ウォルトがとくに仲良くなるのがタオという青年と、その姉のスーで、


  タオに仕事道具を買ってやるウォルト。


タオを不良仲間に引き入れようとする不良グループを、退役軍人ならではの実力行使でそれを阻止したウォルトですが、そのせいで、

タオは余計にいたぶられ、

姉のスーは乱暴をされてしまい、

ウォルトは、やるかやられるかの戦場の常識で物事を解決しようとしたことを後悔し、そして《決意》するのです・・・。

さて、ウォルトがした決意とはいったい・・・。

胸が熱くなりますし、大いに考えさせられます。

というのも、

ウォルトはアメリカそのものを暗喩しているからです。

劇中で、ウォルトがこうつぶやくシーンがあります。

「(昔はこうではなかったのに)どうしてこの地区には、いろんな国のやつらが集まって来るんだ・・・?」

それはすなわちアメリカであり、現代の日本も、昔とくらべてそうなってきています。

多人種、多民族の人々と、おたがいを理解し、差別なく、平和に暮すことの難しさ、たいせつさを、この映画は示唆しているのです。

退役軍人のウォルトは、力でもって目の前の問題を解決しようとします。

「ナメられたらダメだ。最初がかんじんなんだ」

これはウォルトが、内向的でおとなしいタオに言うセリフです。

ですがウォルトは、力で得た解決は真の解決ではないことを知ります。人生の晩年になって初めて。

それはタオという《平和》を象徴するような存在と交流したからです。

ですが、そのタオも、姉が乱暴されたことで自身の心の堤防が瓦解したのか、

「ヤツらを殺しに行く。ぼくはどうなってもいい」

とウォルトに言い、初めて怒りを露わにするのですが、いままでそれこそが男で、それがかんじんなんだと言ってきたウォルトが、タオを制止して言うのです。

「バカなことをしちゃだめだ。お前には未来がある。それを捨てるんじゃない」


人はきっと、何かひとつでも《いい行い》をするために生まれてくるのだと思います。その《いい行い》は、誰かのためであったり、社会のためであったり、自然のためであったりと、人それぞれいろいろでしょうが、とにかく《いい行い》をするからこそ、人間は他の生物と違って、ただ食住だけでない暮らしをしているのだと思うのです。


そんなことを、この映画を観て考えさせられました。

ぼくもまた何度もこの映画を観ますので、まだ観ていない方がいたらぜひご覧になってみてください。

ちなみに、

映画のタイトルになっている『グラン・トリノ』とはウォルトが大切にしているフォードの愛車の・・・


  72年型トリノのスポーツモデル
         通称『グラン・トリノ』で、


小柴博士がノーベル物理学賞を受賞した・・・


  素粒子のニュートリノとは
    まったく関係ありませんので(^o^)