ハイボール2016年10月07日 15:49

当店でご提供しているハイボール 340円は、『ホワイトホース』という銘柄のスコッチ・ウイスキーを使用しています




《甘く華やかな香り、バランスがとれた上質な味わい》というのが売り文句なのですが、そのとおりの飲みやすいウイスキーです。

このホワイトホース、1908年に英仏博覧会でグランプリを獲得し、同年に英国王室ご用達の栄誉を授与されました

・・・というぐらいの、歴史と名誉あるスコッチ・ウイスキーで作ったハイボール、どうぞ飲みにいらしてください(^o^)/


さてと、

今日、10月7日は『ミステリー記念日』です。1849年のこの日に、ミステリー(推理)小説の先駆者と言われる、エドガー・アラン・ポーが亡くなりました。

日本で推理作家の偉人と言えば江戸川乱歩ですが、この《江戸川乱歩》というペンネームが、エドガー・アラン・ポーに漢字をあてたものだということは、推理小説好きなら誰もが知っていることです。

その江戸川乱歩が、39歳のときに2年ぶりになる本格推理小説『悪霊』を連載開始したときのことです。



【あらすじ】

あるとき、新聞記者の祖父が顔見知りの未亡人の自宅を訪ねたところ、部屋に彼女の姿はなく、未亡人は鍵のかかった蔵の中で全裸で殺害されていた(>_<)

死体の発見された蔵は完全な密室(@_@)

未亡人の死体には細かな傷が多数あり、死体のそばには謎の記号(《Φ》こんな感じの)が記された1枚の紙が発見された。

このマークの意味するものは何なのか?

その後の捜査では事件当日、謎の紳士と和服姿の女性が未亡人宅を訪ねていたことが判明したが、それ以上の情報は得られず。

捜査が難航するなか祖父は、自らもメンバーである心霊学会の中心人物である博士から、知り合いの霊媒師がこの殺人事件を事前に予言していたことを耳にする。

祖父と心霊学会のメンバーが博士の家に集まり、霊媒師を呼んで降霊術を行うと、霊媒師は、

「犯人はこの中にいる! 目の前の美しい人が次の犠牲になる」

と口にして、意識を失う。

犯人はいったい誰なのか・・・??



と、ここまでが、1933年(昭和8年)の『新青年』に連載された11月号から翌年1月号までの計3回分の内容で、次の2月号に謎解きが発表!・・・と思われていました。

ですが、2月号では休載、そして、3月号でも休載、そして4月号でついに・・・

「待ってください!」

「その声は、江戸川コナンくんにそっくりだけどまったく別人の、埼玉県草加市出身の探偵・・・」


「綾瀬川コメソ(こめそ)です!」


「謎解きと言えば、やはりぼくでしょう!」

「犯人わかったのかい?」

「情報が少ないから全部じゃありませんが、一部はわかりました。まず謎の記号《Φ》は串にささっただんごを意味しています。未亡人はだんごを喉につまらせて死んだのだと思います」

「だんご・・・ねぇ?」

「犯人はその心霊学会の中心人物である博士でしょう。その博士が未亡人に『あなたに悪霊が憑いているから、除霊のためにこの蔵の中に入って中から鍵をかけて、このだんごをかまずに飲み込みなさい。そうすれば除霊できるから』とでも言ったのでしょう」

「で、だんごを喉につまらせて死んだ・・・と」

「はい。状況から考えて、そう推理せざるを得ません」

解答は、4月号に掲載された江戸川乱歩本人の言葉をお読みください。



『悪霊』についてのお詫び

『悪霊』失敗のひとつの理由は、種々の事件のために、全体の筋立て未熟なまま、執筆を始めた点にもあったと思いますが、抜け殻同然の文章を羅列するに堪えませんので、ここに作者としての無力を告白して『悪霊』の執筆をひとまず中絶することにしました



・・・ということで、

江戸川乱歩は久しぶりの新作に対する読者の期待に応えようとして風呂敷を広げすぎて、自分でもどうにも収拾できなくなり、お詫びをして話を中断させてしまったのでした(lll ̄□ ̄)


「そんなのアリ・・・なの?
 じゃあ、もうぼくの推理が正解で良くない♪~( ̄ε ̄;)

良くないでしょ~!ヽ(#`Д´#)ノ


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